根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ
以前、セミナーの講師を引き受けたときのことです。
そのとき私は、隣町の法人会青年部のメンバーに対して経営の話をしました。
聴衆は、主に中小企業の若き経営者達です。
当初、30人くらいと聞いていたのですが、蓋をあけると50人近くなっていました。
私が行なってきたセミナーとしては異例の人の多さだったのです。
セミナーの内容としては、親父さん達が商売を立ち上げた時代と随分様変わりした点をまず話しました。
それから、現代のビジネスにおいて、マーケティングがいかに不可欠な時代になったか、などを話の中心に1時間ちょっとしゃべったのです。
私にとって、この1時間ちょっと、というのは微妙な時間になります。
挨拶程度には長すぎるし、何かを伝えるには短すぎるのです。
で、結局その日の私にとっては短すぎました。
久しぶりの講演だったので伝えたいことはテンコ盛りで、頭の中はいっぱいいっぱいです。
おまけに、セミナーの後できれば事務所での個別相談にまで持っていきたい、という意図もあったため、後半は早口でしゃべり過ぎました。
結果、肝心のアンケートを取る時間も話に夢中になって失念してしまったのです。
「しまった!」と思ったがあとの祭りでした。
普段のセミナー風景。この日はもっと多かった。
つづく