常識破りの功罪Ⅰ
ところで、ここからが更に今回の本当の本質論になるのですが、私が言いたかったのは「会社のお財布がどっちのものか」ということではありません。
会社の経営戦略、或いはマーケティング戦略を「義理人情」が邪魔をしたときどうするか、ということなのです。
私が母から事務所の金銭的な決裁権を、私に移転したとき「あんたは義理や人情を理解しない薄情な人間だ。」的なことを思いっきり言われました。
しかし、私には20人近い職員とその家族を路頭に迷わせない責任がありました。
事務所の方向性を定め方針を決め、業務を時代のニーズに合わせて滞りなく進めていく責務があったのです。
こんな問題で(経理の処理や決済など)足許を絡めとられていたのでは、思うようなスピードで経営を進めることができません。
クールに振舞わざるを得なかったのです。
私は、自分自身が義理人情にそんなにひどく欠ける人間だとは別に思っていません。(そういう雰囲気をベタベタ表に出すのは大嫌いだが・・)
こういった仕事の場以外、つまりプライベートな世界では、義理も人情も大いに発揮することもあると思っています。
ま、この辺りはいくら自分でそう主張したところで、他人がどう評価するのかによるわけですが・・・
つづく