トップの「意識」によって政治も経営も変わる!―「被害者意識」・・そのもたらすもの―Ⅱ
こう考えてくると、「被害者意識」と言うのは、女々しくも情けないマイナーなマインドなどと言えなくなってきます。
というよりは、放っておくとそれは様々な形で結構厄介な存在に変貌していくものと考えた方がいいのです。
言うまでもないことですが「被害者意識」の根本にあるものは「他者への転嫁」です。
「誰かが私をいじめている。」
「誰それのせいでこうなった。」
「誰それは何もしてくれない。」
「私は○○の被害者である。」
すべては他者によってもたらされた災禍と言うことになるのです。
また、ちょっと逆説的な表現になりますが、この「被害者意識」は「他者依存」の裏返しでもあると思います。
何故ならば、主導権を持っているのはあたかも他者であるかのように思い込むからです。
「他者が私に対して悪意を持っているから様々な事態が一向に良くならない、他者が私に好意的であれば現状はもっと良くなるのに・・・」
と、すべて他者によって「私」が悪い影響を受けているかのように発想するのです。
ところが実際は、「私」がその他者の思惑通りに影響され動くことなどあり得ないのです。
つまり、他者の方が「私」にとって都合のよい存在になることでしか、「私」の現状は改善されないということになります。
つづく