10年後に無くなる職業Ⅱ
被害者意識の反作用としての意識・・・・こう考えればつじつまが合う、と言いました。
しかしながら、こういった他者に対して攻撃的である人たちは、頭の中でそんな風に明確に論理思考を組み立てている訳ではないでしょう。
「被害者意識」の方は割とはっきり持っていても、自分が攻撃的であるという方の自覚は案外本人の意識からは欠落しているかも知れないのです。
こういう人たちは、これら一連の極めて問題の多い思考プロセスを、自分自身の中でケロッと無意識のうちに組み立てて、言葉や行動に反映させているのではないでしょうか。
こう考えると「被害者意識」という奴はかなり厄介なものになってきます。
「被害者意識」は、見た目が弱っちい、めそめそしたタイプの人間だけがもつマイナーでネガティブなマインドではないということになります。
とてもそうは見えないような攻撃的で我の強そうな人間にも当てはまるのです。
しかも、そのことが本人の中では無意識無自覚のうちに、結構微妙にバランスがとれていると考えられ、場合によっては手がつけられない状況にも発展します。
そんな風に「被害者意識」をいろいろな角度からよく考えてみると、その様々な形態が見えてきます。
つづく