○○離れ(ばなれ)について考えてみる―欲しがらない若者たち・・・大丈夫か?―Ⅱ
この「被害者意識」説を聞いていて、私は「なるほど!」と思いました。
攻撃性や残虐性と全く逆の意識のようにも思えますが、ひっくり返せば
「私は不当な評価や誤解といった被害を受けている。だから私は国民に対してこれだけのことをしても別に悪くはない。」
となります。
彼らの理屈で行けばそれなりに「釣り合う」ということになるのです。
考えてみれば、彼ら独裁者ならずとも、普段生活していて
「この人は何故こんなに攻撃的なんだろう?」
とか
「何故かくも厚かましく、傍若無人な人なんだろう?」
と思わされる人も多いことに思い当たります。
これまで、私の周りにも、その辺のところで「何故こうなんだろう?」と理解できない人が結構沢山いました。
しかし、この「被害者意識」という言葉を当てはめてみると、「なるほど」と理解できる部分があるのです。
攻撃的であったり、傍若無人であったりする彼らが、もし日常的に「被害者意識」を持っていたら、それらの行為はその反証作用ということになります。
「私はこんなに被害を受けているのだから、この程度の仕打ちを相手に仕掛けても当然だ。」
という理屈になるのです。
つづく