もったいないよな~この景色―海のロケーションと日本文化を考える―Ⅱ
さて、家内と二人で暑さにヘーヘー喘ぎながら、この店の経営者の意図を考えてみました。
彼は(と言ってもどんな人かまるで知らないのですが)おそらく欧米のもっとサラッとした気候のオープンエアをイメージしたのではないでしょうか?
その心意気には大賛成であるが、中高年夫婦にこの暑さは辛すぎます。
我々夫婦は早々に退散することにしたのでした。
ここで、もう一つ大事な発見をしました。
日本で海っ端のカフェや何かが今一つ発展しなかったのは、この暑さにも理由があるのかもしれません。
とにかく、むし暑いのです。
ハワイなどは海洋性の気候でもサラッとしていますが(貿易風のせいらしい)日本の場合、海風は少し湿った潮気を含んでいます。
これは私の自宅でも同じ事情です。
洗濯物の乾きが悪いのです。
したがって、飲食店の場合、オープンエアにしたくても季節がかなり限られてしまいます。
いい雰囲気を出すのがなかなか難しいのである。
車に戻り、エアコンを入れてホッとした私と家内は
「今度、もう少し季節がよくなってから来ようね。」
と話しました。
「武士は食わねど高楊枝」「伊達の薄着」カッコ良く見せるためのやせ我慢にはいろいろあるが、私たち「もう楽させて中高年夫婦」はそいつにつきあうのはご免こうむりたいといったところです。
(これは日南海岸のよく晴れた日のロケーション)
おしまい