専門領域と一般領域の境界―大事だよね、退屈させない専門性の伝え方―Ⅱ
近年、「税理士をどうやって知るか?」の問題に最も的確に応えているのが何と言ってもHP(ホームページ)でしょう。
HPはこちら側からすれば、最も安価に自己アピールが可能な媒体でもあります。
「これを使わない手はない。」早くから私はそう見込んで、10数年前さっさと事務所のHPを立ち上げました。
HPの効果については「期待通り」が半分、「期待はずれ」が半分といったところです。
当初私はHPからの問い合わせをもっと期待しました。
バンバンとまでは行かなくてもある程度はこちら側へのアクセス、問い合わせはあるのではないか、と思っていたのです。
しかしながら、もう開設して10年以上になる訳だが、直接HPからの問い合わせで成約した案件は数件しかありません。
HP作成など周辺業者からのアプローチはしょっちゅうだが、クライアント候補者からのお尋ねは少ないといえます。
そういう意味では「少々期待外れ」だったのです。
一方、私の事務所にアプローチしてくる様々な関係者は、まずHPを見てから来るようになりました。
リクルートの際の応募者、保険、金融、OA機器などの業者、セミナーなどで私の名前を覚えてくれた自治体の関係者など、様々な人たちです。
中には煩わしいケースもありますが、ビジネスの話に入る際に予備知識を持ってくれているので話が早いのです。
つまりフリーの検索で私のHPにヒットして覗いてみるという行為よりも、何らかの他の場面で接触したり、誰かから私や事務所の話を聞いた人が、改めて確認してみるという使われ方でそれなりに機能しているようなのです。
こういう意味ではHPの効果は「期待通り」だったと言えます。
HPについては、インターネットを通じて所属する税理士事務所を紹介してくれる業者も増えてきています。
「地域別」「得意分野別」「税目別」などで検索し易いようになっているので、税理士を探す人はこういったサービスを利用するのも便利かもしれません。
つづく