したたかな人生、祖母の思ひ出―この人だけは敵に回したくないと思わせる人―Ⅰ
その日、その後どんなやりとりをしたのか細かいことはよく覚えていません。
が、とにかくK女史の店を出るときには、私はその振られた女性を『さらう』ことを決断していたのです。
一坪ショップの魔女は、とんでもない婆さんでした。(とんでもないのは私も…か?)
で、ここからは本当にヤバいのでサラリと書きます。
読んだら是非とも忘れていただきたい。
私はそれからの夏休み1ヵ月間、用意周到に計画を練り上げ準備をしました。
そして東京に帰った私は、休み明けの秋口のある日「さらう」を実行に移したのです。
ま、結果だけ言えば、この決行は入口のところは本当に犯罪かも、といえるくらいギリギリのヤバい線でしたが、最終的には比較的ソフトランディングだったと思います。(意味がわからない? 適当に推測してください。)
40年近く昔のことなので勘弁していただきたい。
私の決死の行動は、ある程度功を奏しました。
この際どい直球勝負によって一時的に彼女とのヨリは戻ったのです。
もちろんこのことは、後日K女史にも報告しました。
自分のアドバイスの結果、成果?を聞いた彼女は
「そう。それはよかったわね。」
と喜んでくれたが、その反応は比較的あっさりとしたものでした。
人生経験豊富な彼女は、その先にある現実もある程度見こしていたのかもしれません。
私はその後その「さらった」子とはやはり別れてしまったのです。
ま、今回はその「さらった」ときのいきさつ、どうたらこうたらが主題ではありません。(とはいえ、あの時のことを詳しく書けばこのブログ半年分くらいのボリュームにはなるのですが・・・)
若い頃は、恋愛経験などもいろいろあって、くっついたり別れたりもします。
そのたびに、未熟な若者は、周りの友人なども巻き込んでワアワアと大騒ぎをするもんであります。(「もんであります」って言ったって、今の若い人は「恋愛離れ」なんちゃって、私みたいにドタバタはしないのかな?)
つづく