したたかな人生、祖母の思ひ出―この人だけは敵に回したくないと思わせる人―Ⅰ
こうやって考えていくと現在の日本の局面が、違う角度から見えてきます。
日本の人口は既に何年も前から減り始めています。
15歳から65歳までの労働人口は、それよりももっと前から減り始めていました。
ああいういろんな「会」に集って仲間を作り、励ましあったり慰めあったりしながら、より良い明日を夢見ていられたシンプルな時代はとうに過ぎてしまったのかも知れない、と思います。
様々な「会」は忙しすぎる本業からちょっと離れて息抜きをしたり、多少の遊ぶ口実として役に立ったこともあっただろうと推察されます。
もし現在でも、もろにその遊ぶ口実として利用している人がいるとすれば、相当反省してもらわなければならないのでなないでしょうか…
「会」というものの背景が随分変化してきた中で、今では会費を払うのも苦しい、という人も出てきています。
男ども(主としてだが)が、群れて何かをするという生態にも、ある種の限界が見えてきているのではないか、と思います。
また、少しはそう思わなければいけないような気もするのです。
ステイタス性や何かしらの社会的ポジションを求めて「会」に参加することの意味が薄れてきた現在、そこに何を見出せばいいのでしょうか。
私は、会員同士少々シビアな関係性を構築する中で、「実利」に結びついてこそ「会」に参加している意味がある、と思っています。
仕事の関連の中で「会」の存在意義というものを考え直してもいいのではないかと思っています。
そうでなければ必死になって本業に精を出すべきときでしょう。
おしまい