MADE IN JAPAN・・・かつてのイメージについてⅣ(おしまい)
そう考えていたら、あるコンサルタントのコラムに明快な解答が記されていました。
― どんな景気のいい時にも倒産する会社はありますし、どんなに不景気の時にも最高益をたたき出す会社がある…という事実があります。(中略)
目の前の自分のビジネスと真剣に向き合うとき、「景気が悪いから悪くなっている」と考えるなら、およそ経営者としては失格と言わざるを得ないからです。―
そう、「景気」という奴がすべての会社に当てはまる訳ではないのです。
自社の業績を「景気」とリンクさせてしか考えられないのであれば、「経営者失格」と言わざるを得ません。
そこには何の主体性も意志の力も感じられないからです。
― 変転する外部環境に適合させながら、ビジネスを豊かに成長させていくこと、これこそが経営者の仕事です。
要するに、何とかする、良くする…のが社長の仕事です。
一生懸命働いて、後は景気やご縁次第…というのは、精神論としては正しく立派でも、実務としては話にならないということです。―
「何とかするのが社長の仕事」なのだから、社長の仕事が厳しく難しいのは当り前なのだと思います。
しかし、そこに「醍醐味」もまたあるのではないでしょうか。
― そもそも、売上高1兆円を越えるような巨大企業なら、社会への影響度も極めて大きいため、景気の影響も強く受けるかもしれませんが、その他大勢の企業に景気がもろに影響すると考えることに問題があります。
中堅、中小の会社の場合、景気うんぬんより、事業の打ち手、すなわち新たな取組みや新事業、新商品やサービス展開…の方が、はるかに業績に影響を与えることは間違いない事実です。―
つづく