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五月病を脱する頭の切り替え法

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「モンスター新入社員」対「社畜」は、まさに「異文化交流」

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五月病を脱する頭の切り替え法

月に新年度が始まって、黒髪と黒や紺のスーツに身を包んだフレッシュな社会人が集団で歩く姿を見かけるようになりました。「就職活動」という戦いをくぐり抜け、喜びと期待と不安が入り混じった気持ちで、新社会人たちは新しい日々を過ごしていると思います。

昨今、「『モンスター新入社員』対『社畜』」といった構図が指摘されることがあります。

■「モンスター新入社員」と称される社員の特徴
・叱られると逆切れする、帰る
・敬語が使えず、タメ口が親近感だと思っている
・謝罪や報告はメール
・自分にふさわしいと感じない仕事は不満
・飲み会は参加しない
・言われてない仕事は率先してやらない
・叱られると来なくなる

■「社畜」と称される社員の特徴は
・波風立てない会議をすることで満足している
・コミュニケーションは飲みニケーション
・サービス残業は当たり前
・ローンや家族のためだけに仕事をする
・過去の武勇伝を語ったり、いつまでも「女子」を名乗る
・酒を飲んだ量や煙草の量を自慢する
・能力がないのに管理職についている

これらを見ていると、両者が交わることはまさに「異文化交流」。特に新入社員側にとっては、先輩や上司との考え方・価値観のギャップから、感じるストレスは大きいでしょう。

学生から社会人になる大きな変化が心の負荷に

学生から社会人へ変化すると同時に、様々な価値観はガラッと変わります。今まで「かっこ良かった」ことが「かっこ悪く」なったり、今まで「必要なかった」ことが「必要に」なったり、「許されていた」ことが「許されなく」なったりします。

そもそも、今まではお金を払って授業を受けていたので「お客さまサイド」だったわけです。ところが、社会人になることで「労働力を提供するサイド」に変わるのは予想以上に大きな変化であり、心の負荷になります。

この状況によるものが1か月も過ぎた頃、昔から「五月病」と言われる症状が新社会人に見られるようになります。五月病は、適応障害やうつ病などを時期的に総称した表現です。最近では、楽しいことはできるけど、嫌なことになると体が動かない「新型うつ病」なども問題視されています。

五月病対策として思考パターンを増やす

なぜ、精神疾患になるほどのストレスになるのでしょう。それは、思考パターンが狭いということが原因として考えられます。

【事象】
「段ボールを片づけとけ!」と言われた
【思考】
①上司はえらそうだ!
②これは俺の仕事じゃない!

この2つの思考しか思いつかなかったら、きっとストレスでしょう。今までの「自分の中の普通」が「普通じゃなくなる」のですから。だから、もっと「思考の選択肢はないのか?」と書き出して、クイズのように考えてみましょう。

【思考】
③上司はもともと体育会系なだけかもしれない
④部活のときも新入生はそんなものだった
⑤これくらいサッサと終わらせれば済むことだ

このように思考の幅が増えれば、例えばストレス度100が0にはならなくても、70や60に減るかもしれません。社会人の先輩であれば、容易に③~⑤くらいは思いつくでしょう。逆にいえば、それくらい経験のギャップがあるということを知っておくと、指導も変えられるかもしれません。

独自手法で短期解決をもたらす心理カウンセラー

青柳雅也さん(カウンセリングルーム アンフィニ)

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