黒髪女子と茶髪女子、印象の違い
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女性の間でナチュラル志向の「黒髪回帰」が起きている
最近、女性の間では、茶髪から一転、ナチュラル志向の「黒髪回帰」が起きています。茶髪ブームに火をつけたのは、1990年代半ばの歌手・安室奈美恵さんと言われています。その後、約20年を経て浸透してきた、一般女性にとっても「茶髪は珍しくない」というイメージ。それがここにきて、黒髪あるいは自然な髪色を選ぶ方向へ転換されつつあるようです。
外見が人の第一印象に大きな影響を及ぼすのは、今や広く知れ渡っています。中でも、色は視覚に大きく訴えるため、その役割は軽視できません。手っ取り早く印象を変えるには、色を変えることが効果的です。髪の色もそのひとつ。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に主演した能年玲奈さんが、「生まれて初めての茶髪」にしたのは、映画「ホットロード」の役作りのためです。いわゆる「不良少女」を演じる能年さんが、そのイメージ作りの一環として茶髪にしたことは興味深い出来事です。
黒髪には、万人受けする安心感がある
日本女性の艶々とした黒髪を褒める言葉として、「カラスの濡れ羽色」がよく知られています。また、京都の舞妓さんからもわかるように、日本の伝統衣装である着物を着る際には、「(髪の)黒・(肌の)白・(口紅の)赤」が基本。黒・白・赤のコントラストが織りなす古典美が良いとされています。このように、黒髪の印象を挙げるなら、「保守的、真面目、正当、自然、上品」でしょう。
黒髪には、万人受けする安心感があります。それゆえ、ビジネスシーンにも適しています。例えば、東京ディズニーリゾート。キャストが順守すべき身だしなみ規定「ディズニールック」では、髪色について、日本ヘアーカラー協会によるレベル(明るさ)基準のレベル6以上と定められています。これはかなり暗い色です。その他、多くの一流ホテルでもレベル6以上とされています。黒髪には「全身のバランスがとれた一般受けする印象」があるのです。
茶髪は「ファッショナブル、柔らかい、明るい」イメージ
一方、茶髪が与える印象はどうでしょう。以前は「茶髪=不良」というイメージがあったことは否めません。しかし、若年層を中心に広まった茶髪は、今では高齢女性にまで幅広く定着しています。これは茶髪が与える印象「ファッショナブル、柔らかい、明るい、女性らしい、ゴージャス」が理由と考えられます。また、この頃の茶髪は、明るい栗色が主流です。その与える印象は、以前の「金髪に近い茶髪」に対する下品なものとは異なります。
黒髪・茶髪のどちらが良い悪いではなく、どのような印象を与えたいかです。それぞれの特徴を理解した上で、自分の肌色、目の色、社会的立場に合った髪色を選択することが大切です。そして、その際、「手入れの行き届いた」という条件を忘れないこと。黒髪でも茶髪でも、毛先の傷みや色むらがあれば台無しです。
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