自殺を考える前にすべきこと
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「悔いの無いように」自殺の前にあらゆる手立てを講じてみる

もし今、自殺を考えていてこの記事を読んでいるのであれば、それだけで実は「生きる」ことを求めていることになります。なぜなら、本当に自殺を決めているのであれば、このような記事を読まないでしょうから。けれども、今は恐らく、苦痛をどうする術もないと思い、逃れるには自殺しかないと考えているのではないでしょうか?そうだとしたら、それを行動に移すのをちょっと待って、以下のことを試してみませんか?
まだ「いのちの電話」を利用したことがないのであれば、早速利用しましょう。私自身も以前、大阪で「いのちの電話」の相談員をしたことがあります。相談員はボランティアですが、研修を受けており、一生懸命に話を聴いてくれるはずです。
とにかく大事なことは、悩みを一人で抱え込まないことです。まず信頼できる誰かに話してみましょう。つまり、自殺の前に「悔いの無いよう」、あらゆる手立てを講じてみるのです。死ぬ気になったのですから、厚かましく、あらゆる人的・社会的資源を利用し使い尽くしてみましょう。そうしないと、「自殺以外に何か方法があったのでは」と、それこそ死んでも死にきれないと思うからです。
希望が見い出せない原因の背景に「うつ」を考えてみる
希望が見い出せないのは、希望が本当にないからではなくて、うつで気分が著しく落ち込んでいるからかもしれません。というのは、自殺に至る背景にはうつ病の影響が大きいからです。うつ病だとすれば、あなたにとって最も必要なのはそれを治療することです。うつ病に対しては、新しい抗うつ薬が種々開発されており、また、認知行動療法などの効果的な心理療法も生み出されています。したがって、うつ病は適切な治療によって治る可能性が十分あります。そのために医療機関・相談機関に行ってみましょう。
死ぬ時を延ばすのも自分の決断でできると認識する
自殺で死ぬ時を自分で決められるのであれば、それは「自分の運命を自分自身がコントロールできている」という証です。したがって、自分でどうしようもできないことで自殺を考えているとすれば、それは少し考え違いです。世の中には、自分個人で何ともしようのないことは確かにあると思います。しかし一方で、自分個人の力で変えられることもあるはずです。ですから、どんな小さなことでも良いので、自分でコントロールできることを見つけて、物事を変えていくことを始めましょう。
「だめもと」で、さまざまなことをやってみることです。死ぬのはそれからでも遅くありません。
心理相談・カウンセリングのスペシャリスト
村田晃さん(うつ心理相談センター東京)
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