悪質な介護施設を見抜くには?
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介護施設を選ぶ際、施設で働く人に焦点を当てる
高齢者が利用できる介護施設には、いくつか種類があります。よく知られているのは、「特養(とくよう)」と言われる特別養護老人ホームです。特養は、介護保険で利用できる施設です。都市部では入所するまでに数百人待ちになっているところもあり、要介護度が低いと利用できにくい現状があります。
また、「有料老人ホーム」は、高齢者が暮らしやすいように、食事、介護、家事、健康管理など、日常生活に必要なサービスを提供する施設です。入所できる年齢や、介護が付いている・付いていないなど、条件などが異なります。施設が介護保険の指定を受けていれば、介護保険の利用も可能です。
これらを利用する際、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。今回は、施設で働く人に焦点を当ててみます。
職員の身なりや挨拶の様子を見る
有料老人ホームなどでは、見学や体験利用ができる場合があるので、次の点に気をつけましょう。まず、「職員の身なりが整っているかどうか(制服の有無は関係ありません)」。清潔感があって、きちんとした身なりの人から介護を受けたいと思うのが自然です。「この職員さんから介護を受けたいかどうか」にポイントを置いて考えてみましょう。
そして、「職員と目が合ったときなどに、気持ちの良い挨拶があったかどうか」。挨拶は、人間関係を作る上で必要なコミュニケーションです。また、「相手の存在を認め、敬って関わらせていただきます」という意味も込められます。施設は、今後の生活の場になるため、職員の身なりや挨拶の様子をチェックすることは大切です。
整理整頓ができていないと事故防止や防災への意識が低い可能性
次に、「施設の中が整理整頓できているかどうか」。通路に物が置いてあったり事務室が雑然としていたり、整理ができていない施設は、事故防止や防災などへの意識が低い可能性があり、個人情報の取り扱いもあやふやになっている場合があります。整理整頓ができているか否かは「職員一人一人への教育が行き届いているかどうか」「あらゆる問題への予防策、個人情報保護などの対策が取られているか」などの目安になります。
入居すると、介護職員に生活をサポートしてもらうほか、個人的な相談にのってもらう場面も出てきます。一度決めてしまうと、他を選び直すことが簡単ではないので、施設のきれいさや規模ではなく、職員の人柄や行動に目を向けて選びましょう。
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