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高齢者だけじゃない孤独死の現実

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急増する孤独死。まだまだ働き盛りの50~60歳代も

高齢者だけじゃない孤独死の現実

高齢化社会と騒がれる現代、「孤独死」がここ数年で急増しています。孤独死というと、「身寄りが無い高齢者」というイメージがあります。実際、高齢者の孤独死の発生数は多いのですが、私の経験の中では数でいうと2番目。意外かもしれませんが、最も多いのは、まだまだ働き盛りの50~60歳代です。しかも、近所や友人から孤立していたとの話は一切出てきません。「『最近、姿を見かけない』『ここ数日、会社を無断欠勤している』などで心配になって来てみたら亡くなっていた」。一般的に言われている孤独死のイメージとは、かけ離れています。

その原因は、現代病と言われている生活習慣病の発作がほとんどです。また、このようなケースもありました。高齢の親と一緒に住む50代の人が2階のトイレで生活習慣病の発作で亡くなり、死後2週間たってから発見されたのです。1階で生活していた親は気づきませんでした。「家族がいるから孤独死とは無縁」というわけではありません。

早い段階でエンディングノートの活用や生前整理を

万が一の場合、役立つのがエンディングノートと、日頃からの生前整理です。遺産相続などに関しては遺言書を活用しますが 、例えば、葬儀に出席してもらいたい人や交友関係まで記載しているのは稀です。葬儀の要望や家族への最後のメッセージを伝えるのに、エンディングノートは有効といえます。

また、相続問題だけではなく、亡くなった後の家財道具の始末で揉めることが絶えません。「故人にとっては宝物でも家族にとってはガラクタ」と話す遺族もいました。残された家族に迷惑がかからないようにするために、元気なうちに身の回りの整理をしておきましょう。押入れの中や本棚や、物置など少しずつ整理をしていくと心も軽くなります。

人間の死亡率は100%です。当然のことですが、遅かれ早かれ誰しもが亡くなります。そして、それは突然やってくるかもしれません。そのときに備え、できるだけ早いうちからエンディングノートの活用や生前整理をしておく方が良いでしょう。

故人や遺族の心に寄り添う遺品整理・特殊清掃のプロ

花輪隆俊さん(トータルプロデュース モコ)

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