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ボージョレ、おいしく飲むコツは小ぶりなグラス

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ボージョレヌーボーの魅力は、毎年の出来栄えに違いがあること

ボージョレ、おいしく飲むコツは小ぶりなグラス

11月第3木曜日は、ワイン好きには避けては通れない恒例行事ともいえる「ボージョレヌーボー」の解禁日です。ボージョレーヌーボーとは、9月の初めにフランス中東部のブルゴーニュ地方のボジョレー地区で収穫された「ガメイ」というブドウ品種でつくられた、早飲みタイプの新酒の赤ワインのことです。「ボジョレー」と発音表記で別の言われ方もしますが、どちらも間違いではありません。世界中で最も早く解禁日を迎えるのが、時差の関係で日本です。さらに、ボジョレー地区で生産されるヌーボーを世界で最も輸入消費するのも日本です。毎年、恒例の解禁日を世界中のワイン党がわくわくしながら待ちわびています。

ボージョレヌーボーの魅力。それは、毎年の出来栄えに違いがあることです。気候の変化で素材となるブドウの出来栄えが大きく左右され、その品質が直にワインの出来栄えに影響します。その仕上がり具合を確かめるのもボージョラー(ボージョレーヌーボ好き)にとって、大いに興味の沸くところです。

今年は、大当り年の2009年に匹敵するほど期待できる?

ちなみに2003年は100年に一度の最高の当たり年で、近年では2009年、2010年、2011年と50年に一度の大当り年が続きました。

それでは、今年2013年はどうなのでしょう?世界中で異常気象が続く中、2013年のボージョレー地区は良い天気に恵まれ、ブドウの出来は2009年に匹敵するほど期待できるともいわれています。しかし、残念ながらワインの価格は円高の影響で若干値上がり傾向気味です。

グラスは小ぶりで。軽めの味付けの料理とのマリアージュを

「ヌーボー」とはフランス語で「新しい、新鮮」という意味です。名の通り、熟成した深い味わいより、フレッシュなフルーティーさと生き生きした躍動感を楽しむワインです。ボージョレー地区以外でもヌーボーと名の付く白ワインや赤ワインなどが同じ時期にいっぱい発売されますが、共通している点はフレッシュさです。

「香り」より「若さ」を楽しむのが主流なので、ワイングラスは大きいサイズより小ぶりなグラスの方が適しています。飲み頃の温度としては12度から15度前後が適当です。さらに、心地よい酸味と軽快でコンパクトな渋みのバランスを味わいながら、旬の素材を使った料理とのマリアージュを堪能しましょう。この手のワインとのマリアージュのポイントは「軽めの味付け」です。それは、味が濃過ぎるとヌーボーの味わいが消えてしまうからです。秋の野菜の「かぼちゃ」や「じゃがいも」を使った煮付け物や、白身魚を使ったカルパッチョ、チーズ系ならナチュラルチーズやカマンベールチーズなどの軽いテイストを選ぶと良い相性を生み出します。この時期にしか飲めない「旬」のワインです。自分なりに自由に出来栄えを評価しながら家族や友だちと気軽に楽しんでください。

北海道産酒や全国の国酒の良さを発信するきき酒のプロ

鎌田孝さん(合同会社タックドゥープランニング)

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