お酒のプロがオススメするクラフトビール
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「味わいの深さ」が魅力。業界でも注目される存在に

いまや全国の「地産地消的」な役割を果たす「クラフトビール」。1994年の酒税法改正でビール醸造に関する規制緩和が行われ、小規模醸造が可能になりました。その後、全国各地にローカルブランドとして「地ビール」が続々と生まれ、一時はブームを迎えましたが、地域の話題性ばかりが先行し、品質が追い着きませんでした。撤退を余儀なくされる「淘汰の時代」が始まり、現在に至っています。しかし、この「淘汰」こそが、高品質なクラフトビールの礎となりました。今では、普段はビールを飲まない女性や若者の心をつかみ、業界でも注目される存在になるまで成長しています。
日本のビールの主流は「のど越し」を楽しむタイプのピルスナー系やラガー系ですが、クラフトビールは、がぶがぶ飲むものではなく、ベルギービールなどと同様に「味わう」ビールです。「クラフト」とは「手工芸品」。クラフトビールは、「ビール醸造家の芸術的ビール」と言っても過言ではありません。価格は大手ビールメーカーの商品と比べると割高ですが、「味わいの深さ」などの代え難い魅力がふんだんに詰め込まれています。
プロが厳選!オススメのクラフトビール
では、オススメのクラフトビールを紹介します。
■岩手県 銀河高原ビール《小麦のビール》
はずせない鉄板です。バナナを思わせる香りとクリーミーな泡立ち。そして何より、本場ドイツビールとも対等にわたりあえる品質が魅力です。
■長野県 長野ビール《よなよなの里「よなよなエール」》
一度飲むと必ずハマるほどのバランスの良さ。エールビールとして日本国内では最高品質の評価を受けています。自然発砲製法のキメ細かい泡立ちと滑らかさ、そして、ホップの心地良い香りは絶品です。
■北海道 ノースアイランドビール《コリアンダーブラック》
北海道で最も注目されている地ビールが「NORTH ISLAND BEER(ノースアイランドビール)」。芳醇な黒ビールに、スパイスのコリアンダーをコラボさせた味わいは驚きの仕上がり。また飲みたくなる癖(くせ)が魅力です。
アルコールは趣向品。選ぶ基準は人それぞれです。好みのクラフトビールが必ず日本のどこかにあります。各地の地ビールを楽しんでみてください。ビール好きには、きっと面白いはずです。
北海道産酒や全国の国酒の良さを発信するきき酒のプロ
鎌田孝さん(合同会社タックドゥープランニング)
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