ハクビシンの被害、増加の一途|対策はどうすべき?駆除方法を解説
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東京都の相談件数で見るハクビシン被害の深刻化
ハクビシンの被害は、年々増加の一途をたどっています。東京都のハクビシンに関する「都民から寄せられた相談件数」によると、以下の通り約9年間で1,000件程増加しています。
●平成25年度のハクビシン相談件数:約1,500件弱
●令和4年度のハクビシン相談件数:約2,500件
毛皮需要のために戦時中に導入されたハクビシンは、現在では日本全土に広く生息しています。
農産物や野菜を荒らすだけでなく、住宅の屋根裏や天井裏に侵入し、断熱材や配線をかみ切ったり、糞尿や騒音で迷惑をかけることがあります。
さらに、ハクビシンはノミやダニなどの害虫を運ぶ可能性があり、同時に狂犬病やエキノコックスなどの感染症を媒介するリスクもあります。
ハクビシンとは?生態・生息場所について
ハクビシンはジャコウネコ科に属する動物で、体長は約50cm〜1m、体重は約4kgほどあります。灰色の毛に覆われた体をしており、白い線の入った鼻が特徴的です。
ハクビシンの生息場所
ハクビシンは日本全国に分布しています。基本的には低山の森林に住んでいますが、平地や高地で暮らすことも。時には家の屋根裏を寝床にすることから被害が発生しているのが現状です。
ハクビシンは人に気づかれないようにひっそりと暮らしています。警戒心が強くて臆病なことから昼間は寝床に隠れており、夜になって人がいなくなると、食べ物を探しに出かけます。
ハクビシンによる健康被害及び感染症の懸念について
ハクビシンは皮膚にダニがついていることが多く、「疥癬症(かいせんしょう)」という病気を患っている確率が高いです。
ヒゼンダニ(疥癬虫)というダニが寄生して起こる皮膚病であり、腹部、胸部、大腿内側などに激しいかゆみを伴います。
また、ハクビシンは住居に巣を作り糞尿をすることで、そこが感染症を引き起こす寄生虫の発生源になることがあります。
ハクビシンの予防・駆除方法について
ハクビシンの被害を防ぐためには、ハクビシンの生態や生息場所を知り、効果的な予防・駆除方法を実践することが必要です。
ハクビシンの予防・駆除方法には、以下のようなものがあります。
①市役所で駆除の許可を取る
ハクビシンは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」の対象となっている野生動物のため、個人での駆除や捕獲は禁止されています。
実害が出ている場合は、お住まいの地域の地方自治体に有害鳥獣捕獲申請を行い、捕獲します。その後、法律に従い殺処分を行うことになります。
②罠を設置する
次に、ハクビシンを捕獲する罠を設置します。ハクビシンを捕獲する罠は、主に以下の3種類があります。
●吊り餌式
●踏み板式
●くくり罠
「吊り餌式」と「踏み板式」は箱罠と呼ばれ、箱に罠を設置し、引っ掛かると扉が閉まり捕獲される仕組みです。
一方で「くくり罠」はワイヤーを使用した罠で、餌を置いた木製またはプラスチック製の円筒型の罠です。
③忌避剤を使う
忌避剤とは、ハクビシンが嫌がるにおいや味を持つもので、ハクビシンを追い出す・寄せ付けないために使用するアイテムです。
忌避剤はネット通販やホームセンターなどで手軽に購入でき、シートタイプや粒剤タイプなど様々な種類があります。
ただし、製品によっては効果が一時的なこともあり、根本解決に至らない可能性があることに注意が必要です。
④害獣駆除専門業者に依頼する
ハクビシンの予防・駆除方法の中で最も確実かつ安全な方法は、害獣駆除専門業者に依頼することです。
害獣駆除専門業者はハクビシンの生態や特徴を熟知しており、効果的かつ迅速にハクビシンを駆除できます。
また、ハクビシンの巣や糞の掃除や消毒、侵入経路の封鎖などのアフターケアも行ってくれます。
実際に、私が所属している「駆除ザウルス」では駆除施工から再発防止の予防消毒まで一貫して行っております。ハクビシンにお困りの際は、専門業者にご相談する事をお勧めいたします。
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