正座が出来ないのは膝に問題が!?その原因と治療法について
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正座が出来ない原因は膝にある
膝関節は、約260ある関節の中で、腰関節、顎関節と並ぶ三大関節と言われるほど、強靱な関節です。
膝関節は、大腿骨・脛骨・腓骨・膝蓋骨という4つの骨で構成され、7つの靱帯が関節を強固に保っています。
前十字靱帯や後十字靱帯の名前は、多くの方が知っている名称でしょう。
これほどがっちりしている関節ですが、膝に痛みを覚え、歩行が困難になり、正座が出来なくなる人は少なくありません。何が原因なのでしょうか。
正座が困難になった理由の一つは欧米化した生活?
膝関節に強い痛みを感じているときは、専門医に診てもらう必要があります。
半月板や十字靱帯が損傷しているときは、関節内を検査する必要があります。
過度の運動をしたとき、正座は困難となりますが、筋肉疲労が治まると可能になります。
戦後、団地ブームの頃より日本は生活の欧米化が進み、椅子での生活が多くなりました。
それにより、正座する機会が少なくなったため、正座ができなくなっていることに気づかない人も少なくありません。電車や車の交通網が発達し、エレベーターやエスカレーターが整備されたことにより、歩くことや階段を上る機会がめっきり少なくなりました。太ももを上に挙げる機会が少なくなったことにより、正座を維持する際に必要である大腿部の筋力低下を招くようになったと考えられます。
冠婚葬祭で、正座をする機会が出来たとき、正座が困難になっていることに気づいたと言う方は多いようです。
日本人に多い変形性膝関節症
膝関節の痛みを覚える代表的な疾患に、変形性膝関節症があります。長い間膝関節を使用する間に生じる病態です。損傷部位により、外科手術、投薬、服薬、外用薬などの治療があります。治療を受けているにもかかわらず徐々に正座が困難となり、日常生活に不便を感じている人が多く見られます。運動が困難になるため、体重が増加傾向になります。この状態を脱出するために有効な方法は運動です。体重を支える筋力があれば、歩行が出来るように、関節の曲げ伸ばしが徐々に可能となります。
変形性膝関節症に有効な治療の一つに鍼灸治療や運動療法(ヨーガ治療)があります。鍼灸治療は、痛みが強くて運動が困難な人を、運動可能な状態へと導いていくことができます。
正座が困難になっている人は、大腿部全面の筋肉を強化すると、正座が可能になります。状態に合わせた運動カリキュラムを作成して、呼吸法を伴ったヨーガ運動を行えば、正座が可能となる確立は高くなります。毎朝5分程度運動すれば、徐々に深く正座が出来るようになります。
運動療法を行っている鍼灸師(しんきゅうし)を見つける
鍼灸治療を受ける際は、呼吸法を伴う運動療法の知識と経験を兼ね備えている鍼灸師にお願いする必要があります。お近くの鍼灸院をご利用になる際は、正座が困難であることを伝えた上で、治療が可能かをお尋ねいただきたいと思います。
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