贈答禁止の会社 お歳暮が届いたらどのようにすれば良いか?
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お歳暮は日本古来の伝統行事
世界中で日本人程贈り物が好きな国民はいないのではないでしょうか?
平和で豊かであることと、贈り物を通じて相手を思いやる日本人独特の心が有るからで、日本には様々な贈り物に関する文化が存在します。
中でも「お歳暮」はその代表格で、歳神様が正月に里帰りされるに当たり、その子孫が食べ物や飲み物を持ちより、ご先祖を囲み共同飲食をしたのが起源とされている伝統行事です。
だから互いの絆を深める意味においても、それなりの意義や意味、そして礼儀作法が存在します。
増える贈答禁止の会社
しかし時代の流れでしょうか、御歳暮のスタイルも大きく様変わりするとともに虚礼廃止、会社の負担削減、パワハラ防止、接待や賄賂と誤解されることの防止などの理由で禁止する会社もあるようです。
公務員は別として、一昔までは会社の取引先および社員の間でもお中元やお歳暮を贈り合うのが社交手段でしたが、マナーには不易流行的側面が有ります。
廃止のいきさつをきちんと受け止め、適切に対応する必要が生じたということでしょうか。
たとえばお歳暮を禁止する場合は「忘年会やお歳暮の季節がやってきますが、この度接待及び贈答品の受け取りは全社で禁止する事に致しました」等と取引先に対して通知することも大切です。
それにもかかわらず御歳暮が贈られてきたら、先ず上司に報告するとともに、自社の規則に従って対処されたらいいでしょう。
贈答禁止を知らずに贈られた場合の対応
では贈答品の受け取りを禁止していることを知らずに贈られてきた場合はどうでしょう?
上司に報告し判断を仰ぐのがいいと思いますが、無碍に送り返すのも心が痛みます。
この度はありがたく頂戴し、礼状と共に「今後は受け取れない旨を明記する事」も選択肢の一つかもしれません。
そしてお歳暮は、基本的にお返しは不要ですが、このような場合はお返しが有った方がいいかもしれません。
年明けに改めて寒中見舞いなどとして贈るのもお勧めです。
またお歳暮は会社あるいは部署あてに届く場合も有れば、個人あてに届く場合もあります。
自分宛のお歳暮が職場に届いたら先ずは上司に報告し、そのいきさつ等も詳しく説明すると共に判断を仰げばいいでしょう。
お歳暮は日本古来の伝統行事 将来に残していくべき
今では、お歳暮は里帰りされるご先祖への御供え物という意味はなくなりましたが、「一年の感謝の気持ちをギフトに変えて」というスタイルは健在です。
このような礼式や年末の歳時記を一概に虚礼とかパワハラとか因習として禁止するには、あまりにも大切な意味と内容を含んでいることも事実です。
むしろ社交が苦手な人同士の付き合いには欠かせない営業の巧みな知恵でもあります。
加えて江戸商人が一年間の取引の感謝の気持ちの賜物として、年末に手土産持参で挨拶回りをしたのが今の御歳暮の起源だとする説もあるようです。
法に触れる場合や、どうしても受け取れない立場の人は別として、感謝の気持ちを素直に受け、おおらかな気持ちで臨機応変に対応されたらいかがでしょうか。
日本古来の伝統行事である「節句」や「秋祭り」が廃れ、ヨーロッパを起源とする「バレンタインイベント」や「ハロウィンイベント」が栄え、さらに外国から入った賭博を行う施設の一つである「カジノ」を公に認め、日本古来の伝統行事「お歳暮」を禁止する。
こんな国が本当に幸せになるとは思えません。
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