子どもの不登校、非行の背景には夫婦の不仲問題がある?
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親の不仲は子どもの不登校や非行につながることも
不登校の原因の一つに「親の不仲」があります。
実は非行の原因の一つにもこの「親の不仲」があげられます。
家庭教師という職業柄、問題のある子も多く指導し、その両親の相談にも乗ってきましたが、問題が深刻であるほど決まってご夫婦の仲は悪かった印象があります。
前に一度こんなことがありました。
一人のお母さんが高校1年生男子の不登校のことで相談に来られました。
ひとしきり現状をお聴きしたあと、こう尋ねてみました。
「ところでご主人との仲はどうですか?」
「この子が高校を卒業したら離婚しようと思っています。」
なるほど..。
だからこの子が無意識にも不登校になり、お母さんにお父さんとの仲をもう一度考えるチャンスを与えてくれているのではないか。
そんなふうに感じたことがありました。
夫婦仲が悪い家では、子どもは不安とストレスをためることに
家庭とは本来子どもが心休まる場所であるはずです。
しかし夫婦がしょっちゅう怒鳴りあったり、ほとんど口をきかないような状態であったなら同じ家で暮らす子どもは不安とストレスで心もくたくたに疲れてしまいます。
そういうことから前向きな気力を失い不登校になる子や、ギスギスした家庭の雰囲気を嫌って非行に走る子がいても不思議ではありません。
ではどうすれば夫婦は仲良く出来るのでしょうか。
これは人類永遠のテーマではありますが、私が思う「夫婦円満のコツ」は次の3つです。
夫婦円満の3つのコツ
1、我慢してもらっている、許してもらっているのは自分の方だと気づく。
夫婦をつづけていくには我慢が大切とはよく言われることですが、大抵は自分が我慢していることは強く意識し、相手が我慢してくれていることはあまり意識出来ていないものです。
夫婦はお互い様です。
物の見方一つで我慢している方も入れ替わったりもするものです。
自分の方こそ相手に我慢させていた、許してもらっていたと気がつけば、「申し訳なかった」「ありがたかった」と感謝の気持ちも湧いてきます。
そうすれば相手に対する接し方ももっと親切なものになるでしょう。
2、腹が立っても「口をきかない」態度はとらない。
夫婦喧嘩が長引いたり、こじれたりする原因はこの「口をきかない」態度をとってしまうことにあります。
日本人は察する文化で育っていますから、腹が立ったときに「口をきかない」態度をとることによって自分の怒りを表現することが多いですが、これでは何に対してどのように怒っているのかは相手に伝わりません。
つまりコミュニケーション不全に陥ってしまうのです。
言葉でちゃんと伝えようとせず、態度で相手に悟らせようとしたり、また相手の何気ない態度から「こう思っているに違いない」と決めつけたりすることは夫婦関係を悪化させる原因になるので要注意です。
3、破壊的な言葉は使わないようにする。
いくら腹が立ったからといって軽々しく「離婚」や「別れる」という言葉を口にするのはよくありません。
そういった心に突き刺さる言葉や決定的な言葉は、その言葉自体に力がありますから繰り返し使っていると本当にそうなってしまうことがよくあります。
「和顔愛語」という言葉があります。
柔らかい笑顔と愛あるやさしい言葉が幸せな家庭を作ります。
子どもの健やかな成長のためにも夫婦円満を心がけていきましょう。
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