女性向け住宅ローン充実 注意するポイントは?
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住居にお金をかける傾向のシングル女性
シングル女性がマンションを購入することは今日さほど珍しい出来事ではありません。しかし持家率の割合は全体の一割程度とそんなに多くはないのです。彼女達の前には経済的な問題、相談できる相手がいないなど、いろいろなハードルがあるのです。
東京都生活文化局の調査によると、所得に対する住居費の割合はシングル男性が20~29%に比べ、シングル女性は30~39%と男性に比べると10%近く高い傾向があります。
その上、平均寿命は男性が80.5歳に対し、女性は86.83歳と女性のほうが7年近く長く生きることが証明されています。
つまり、女性は男性より住まいに対してこだわりがあり、かつ年をとるにつれ自宅で過ごす時間が男性よりも長くなるということが言えると思われます。
そのため、老後の生活を考えると、少しでも若いうちにマンションを購入し、60歳くらいには支払いを終えて、老後を安心して暮らしたいと願う女性がいるのは少しも不思議ではありませんし、これからも確実に増加していくと考えられます。
女性がマンションを購入することのメリット
女性がマンションを購入することのメリットには次のようなものがあります。
①賃貸と比べて設備・構造・防犯面でクオリティの高い住居に住める。
②住宅ローンが終了すれば賃料よりも住居費がはるかに少なくて済む。
③将来、借家にしたり、必要であれば売却できる自分の資産を得ることが出来る。
④住宅ローンが現在、これ以上下がりようのないくらいの超低金利状態であり、長期に支払って行こうとする女性にとっては条件が良い。
購入の際、気をつけたいポイント
ただし注意しなければならないポイントがあります。
①立地は利便性で選ぶことが大切です。交通、買い物等に便利な都心の平地であれば将来、借家にしたり、売却しようとする際も需要が多く有利です。
②地盤が悪いと、地震が起これば建物の構造に関わらず激しい揺れや液状化現象に見舞われることになります。住む人の命にもかかわることですから地盤のチェックは忘れないでください。
③超低金利といえども住宅ローンの借り過ぎに気をつけて下さい。借りた元金は返済しなければならないのです。毎月の支払いにプラス貯金が出来る、ゆとりある返済シミュレーションを作成しましょう。
④管理費、積立金も注意しましょう。購入時は安くてもマンションの個数、部屋の広さに比べて管理費積立金が異常に高くなり戸惑っている人もいます。いくら繰り上げ返済して住宅ローンを完済しても、管理費積立金で月に何万円も支払うことは負担ですし、もしマンションを売却しようとした際は売却価格の低下につながります。
マンション購入に適する女性とは?
では、どのような女性がマンション購入に向いているのでしょうか?
それは、現在も将来もずっと家賃を支払い続けなくてはならない人です。
また、家賃をもったいないと思う女性です。
親の住宅をいずれ相続するから良いと思っていても、親も高齢まで長生きすることが多いので、思った通りのタイミングでいくわけではありません。
購入を考えるときは、購入の際のポイントをチェックし、失敗しない選択をするよう心がけてください。そして、毎月が充実して楽しく、かつ目標を立てて生活できる自分自身の「城」を獲得していただきたいと思います。
女性のためのマンション選びのプロ
上田愛香さん((有)女性のための住宅研究センター)
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