大掃除に取り掛かりたい子ども部屋のダニ掃除
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アレルゲンは生きているダニではなく、死骸や糞などに存在
子どもの喘息など、アレルギー症状を引き起こす原因物質(アレルゲン)がダニであることが認知されてきました。アレルゲンは生きているダニではなく、ダニの死骸や糞などの排泄物に存在します。もし、子どもがこれを吸引すれば、鼻炎や喘息などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
気密性の高い住宅での湿気や暖房・加湿による結露で、冬季でもダニは、家中に潜んでいて、床1平方メートルあたり2000匹も生息しているとされます。東京都福祉保健局は、ダニが好む3条件として「高温・多湿…温度25-30℃・湿度60-80%」「エサ…フケ・アカ・カビ・食べ物カス」「隠れる場所…じゅうたん・畳・布団寝具・ぬいぐるみ」と発表しています。
生きているダニを除去しただけでは効果がない
大掃除の時期、アレルゲンとなるダニが住みにくい環境をつくるには、子ども部屋の徹底したダニ掃除が効果的です。ダニの好物は前述したように、人のフケ・髪の毛などです。また、寝ながら汗をかくため、適度な湿気が保たれる布団はダニの生息条件に合致した環境になります。結果、布団には約10万匹のダニがいるとも言われています。ダニを除去するには、布団乾燥機の使用が効果的です。しかし、アレルゲンは死骸や糞であり、生きているダニを除去しただけで取り除いたことにはなりません。
そこで、布団乾燥機で乾燥した後や天日干しの後、空気中にダニを飛散させないため叩くことはせず、布団の裏表に1平方メートルあたり20秒間ゆっくり掃除機をかけ、ダニ・死骸・糞を吸い取ります。この時、掃除機の布団専用ノズルを装着すると効果が高くなります。
多少の手間をかければ効率的に除去できる
ベッド周りも一度、水拭きで掃除をしてから掃除機をかければ、ダニの死骸や糞を舞い上げずに除去できます。ベッドサイドにぬいぐるみを置いているケースも見かけますが、これはNGです。布製のぬいぐるみは、ダニの温床です。丸洗いできる物やビニール製などのぬいぐるみに変えましょう。
また、子ども部屋のカーテンも見落としがちです。カーテン2枚には2,000匹ほどのダニがいるとされ、洗濯をして乾燥させることが一番の除去方法です。棚や床のダニ掃除は、いきなり掃除機をかけるのではなく、最初に水拭きをしてから、20秒間ゆっくり掃除機をかけることをオススメします。多少の手間による丁寧な掃除が、ダニやアレルゲンを効率的に除去することにつながるのです。
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