睡眠不足による苛立ちを解消するには
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脳と体の疲労のバランスが極端に異なることが睡眠不足に
夏も本格化し、寝苦しい夜が続くことで慢性的な睡眠不足に陥る人がいます。先日も日中、イライラしてしまう原因が睡眠不足にあるとするニュースを目にしましたが、この時期、「暑さにイライラして睡眠不足になる」場合と「睡眠不足が原因でイライラする」場合があります。
前者は夜の室温と湿度の高さで、なかなか寝つけないということでしょう。これは、日中屋外の温度が高く、夜は温度が下がっても室温は下がらず、屋外よりも室内の方が暑いという状況で起こります。当然ながら、クーラーを朝まで付けておくのが改善策となります。もし、タイマーを設定していればクーラーが止まって室温は上がってしまい、「中途覚醒」の原因になります。
一方、後者の場合は、「イライラ」の原因を解消しないと寝つけませんし、深く眠ることもできません。体の不調や悩み、心配事がある場合は、それを解消しない限りなかなか寝付けず、睡眠不足に陥ります。また、寝つけないことにイライラし、余計眠れなくなってしまう場合もあります。この時期、眠気はあるにも関わらず、脳が覚醒したままという、脳と体の疲労のバランスが極端に異なることが多いと言えます。パソコンで例えれば、「終了」ではなく、「スリープ」の状態にあるということです。
睡眠によるイライラの原因の多くは、脳の切り替えで解消できる
これは、脳に「もう終わったのだ。考えても仕方ない」と考えさせることが改善のポイントになります。つまり、仕事脳をオフに切り替えるということです。風鈴を下げても気温は下がりませんが、風鈴の音で風があることを知り、涼感を得るという夏の風物詩からも想像することができますが、脳は複雑ではあっても、簡単にだますことができるのです。
帰宅してすぐに水のシャワーを浴びるなど、非日常的なことをきっかけとして利用するのも一つの方法です。この時に髪や体も洗ってしまい、あとは就寝まで少し暗めの部屋でゆったり過ごすことが効果的です。また、就寝の少し前にぬるめのお湯につかれば、体の深部温度が上がり、下がっていくのに反比例して眠気が訪れます。スマホ、パソコン、液晶テレビは眠気を覚醒させてしまうため、就寝前にブルーライトの光源を見ないことも重要です。このように、睡眠によるイライラの原因の多くは、脳の切り替えで解消することができます。ぜひ、自分のスィッチオフのきっかけを見つけてみてください。
至福の睡眠に導く快眠探求家
荒井信彦さん(Al-jabr(アル・ジャブル))
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