草食の次は絶食?イマドキ男子の心理
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恋愛に興味を示さない「絶食系男子」増加中
7~8年前から「草食系男子」という言葉が世の中に浸透してきましたが、最近では、さらにそれを超える「絶食系男子」が増加しているようです。
「絶食系」とは肉食系でも草食系でもなく、恋愛に興味を示さない男性のことで、女性との関係無しで人生を楽しめる人のこと。また、すべての「欲」から解放された悟りの境地にあるようなタイプを指すこともあります。
そこで、それらしき系統の男性二人に直接話を聞いてみました。
自分のことで精一杯。恋愛より優先すべきことがある
「デートやプレゼントにかけるお金がもったいない。求められても無理なものは無理。自分のことで精一杯で『家族を養う』なんて考えられない。働いていない女性は論外。女の子からの誘いは受けるけど、自分からは誘わない。男も女も同等の友だち感覚。あまり好きではないタイプ、もしくは恋愛に発展しそうなタイプにはわざと嫌われるようなことをする。距離を取り友人以上にならないようにする」(27歳 資格取得のため勉強中・フリーター)
「女の子に告白されて、6割マルなら付き合います。『経験として』というのもあるし、断ると傷つけてしまうから。最近は女の子の方からの告白がほとんどですよ。男の方からというのは、少なくとも僕のまわりにはいません。『女の子には興味がない』と、悟りを開いているようなことを言っている人もいるけど、本心は違うと思います。どちらにしても、交際やデートをするよりも勉強やアルバイト優先」(20歳 大学生)
経済的に厳しい時代を生き延びていくための「進化」?
この二人は、穏やかな好青年で一般的には「モテる」タイプですが、浪費をしない草食系世代の代表のような印象を受けました。ガツガツしていない割に、社会的な実力や生き抜く力は強い感じでした。
「草食」から「絶食」へ移り変わる理由としては、やはり第一に経済的な問題があるようです。「恋愛に興味がないフリをしたほうがラク」ということなのでしょう。もともと浅い人間関係を好むといわれる世代です。「経済的に追い込まれ、さらに恋愛で必死になって、傷ついて…なんて考えられない。そんなエネルギーないよ」といったところでしょうか。
交際経験も結婚経験もないままに「興味がない」というのも、何だか寂しい気持ちになりますが、経済的に厳しい時代に生き延びていくためには、ある意味では「進化」と言えるのかもしれません。現実的にならざるを得ないのも無理はありません。
悟りながらもどこかに熱い思いは持っていてほしい。そんな期待を持ちながら、若者の声に耳を傾けていました。
シングルマザーを支援する心理カウンセリングのプロ
北見由紀さん(カウンセリングルーム ブリア)
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