危険な歩きスマホ、性犯罪のターゲットに
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性犯罪の女性被害者の2割が携帯端末を利用
近年、歩きながらのスマホ操作による事故をよく耳にします。スマートフォンを販売する各社もCMで事故防止を呼びかけるようになり、その重大さを物語っています。
先日、京都府内における性犯罪の被害者(女性)のうち、2割が携帯端末を利用していたことが、京都新聞による京都府警への取材で明らかになりました。このような場合「性犯罪」「女性」「携帯端末(=スマホ)」というキーワードに関心が行きがちですが、注意してください。性犯罪は「犯罪」であり、ひったくりや路上強盗などの「街頭犯罪」もしかりです。また、犯罪だけではなく「事故」も同様に注意が必要であり、スマホといった携帯端末に限らず「新聞や雑誌を読む」「メモを取る」「地図を見る」など、すべての行為に注意が必要です。
「被害者になる危険」は自己責任に委ねられている
今、広く報じられ規制されているのは「加害者にならないための危険」であり、「被害者にならないための危険」は限定的なものになっています。
例えば「車やバイク・自転車運転中の携帯電話の使用を禁止する」は、道路交通法で罰則を設けて規制しています。しかし、「歩行中のスマホ禁止」には罰則や規制がなく、自己責任に委ねられています。つまり、罰則や規制のある「加害者になる危険」と、自己責任に委ねられている「被害者になる危険」では、危険に対する「認知」に差が生まれ、これが「注意」にも差を作り出し、事件や事故の被害につながっていると思われます。
「ながら行為」で注意散漫になることで犯罪者に狙われる
外出時には「ながら行為」を絶対にしないことです。これは、女性によく見られる行為です。男性と女性の脳には大きな差があり、右脳と左脳をつなぐ情報の伝達器官が女性の方が発達しているため、多くの情報を処理できるようです。つまり、平常時に2つのことを一度に処理できる女性は、暗い夜道でも「スマホと犯罪者に対する注意が同時にできる」と過信しているように感じます。
階段の踏み外しや転倒などは、自己完結の注意で防ぐことが可能なので「ながらスマホでも大丈夫」と多くの女性が実感しているのではないでしょうか。しかし、事件には犯罪者というもう一人の当事者がいます。己完結できないことに気づいてください。同時に処理しなければならない情報が、2つではないのです。
同時に2つの行為を行って「注意力が散漫になっていること」を犯罪者が見逃すはずがありません。犯罪者がターゲットを選ぶ条件になっていることに注意してください。
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