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ビールに流れる夏需要取り込む日本酒業界。この夏飲みたい日本酒は?

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ビールに勝てない日本酒が持たれる誤解

飲み会の始まりの言葉は「とりあえずビール!」。特に夏場は圧倒的です。日本でのアルコールの消費量は、ビールと発泡酒、新ジャンルビールと合わせると、なんと65%を占めます。焼酎が約10%、日本酒はわずか7%にも満たないのが現状です。1973年をピークに日本酒の消費量は右肩下がりとなり、当時の30%にまで減少しています。

戦後の食料物資が不足していた時代に作り出された「三増酒」という、醸造アルコールと添加物の「なんちゃって日本酒」が原因ともいわれますが、それだけではありません。生活様式が変化し、多種多様のアルコール飲料が時代と共に浸透してきていることも挙げられます。さらには、日本酒に対する「誤解」も大きく影響しています。「二日酔いになりやすい」「太りやすい」というイメージを持たれがちですが、実は違います。「二日酔い」に関しては、アルコールに対する体質の問題です。正しい飲酒量さえ理解していれば、二日酔いになることはありません。また、「日本酒は太りやすい」というのも誤解です。日本酒に限らずアルコールは「エンプティーカロリー」といわれ、お酒自体では太りません。太るのは、アルコールにより食欲が増し、食べ過ぎてしまうのが原因です。

日本酒で「ロック」?清涼感を楽しんで

ここで、夏場の日本酒との楽しい付き合い方をご紹介します。オススメの飲み方は「ロック」。日本酒で「ロック」でいうと違和感があるかもしれませんが、氷を入れて水分が加わることでアルコール度数が適度に下がり、二日酔い防止に役立ちます。しかも、氷を入れることで冷たくなるので、夏場には適した飲み方なのです。

では、「ロック」にはどのような日本酒が適しているのでしょうか。ロックにしても味が薄まった感じがしない「生もと造り」や「山廃仕込」「原酒」といった厚みのあるものを選ぶと、日本酒の味わいも含めて楽しむことができます。例えば、福島県の生もと造りの銘醸「大七酒造」はオススメです。夏用に氷を浮かべて飲むためのお酒も近年発売されています。

美容効果の高い日本酒は女性にお勧め

また、純米吟醸酒などの華やかなタイプの日本酒は、女性にお勧めです。カクテルのベースとして日本酒を使い、ソーダやトニッウォーターなどとライムやレモンを加えて飲むのも夏場には最高です。冷涼感満載のおしゃれなグラスでかっこよく日本酒を飲む。これからは「ファッショナブルな日本酒」が注目を集めそうです。さらに、日本酒の成分には美容効果も満載です。コウジ酸によるアンチエイジング効果や美肌への効果など、女性にうれしい成分が日本酒にはたっぷりと含まれています。

「冷」から「温」まで幅広い飲用温度が楽しめる日本酒は、世界的に見ても貴重なお酒です。今一度「国酒」としての日本酒を素晴らしさを見直すときかもしれません。

北海道産酒や全国の国酒の良さを発信するきき酒のプロ

鎌田孝さん(合同会社タックドゥープランニング)

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