映画「精神」:「病と共に生きる人」、そしてその彼らと共に生きる人
今回みたDVDはこれ
昨今どうしてあれほどの残酷で冷酷な行為が出来るのだろうか、と思わずにはいられないような事件がメディアを騒がせていますが、実は今回取り上げたDVD「悪い種子」も見終わって心が冷たくなんともやりきれなくなり、見てはいけないものを見たようなやりきれない思いにさせられた映画でした。
このDVDのカバーに載っている金髪のおさげの女の子の顔を良く見てください。この目つきを見るだけで伝わってくる何ともいえない冷たさ、悪どさ、はどうでしょう。(ただし断っておきますが、この子役の女の子自身ではありませんよ。あくまでもこの表情は演技なのですよ)
自分が欲しいもののためなら、友達も近所のおばさんも殺してしまう。それも少女とは思えないほどの巧妙な手口で冷酷に・・・・・それを悟られた使用人の男性も放火され殺される・・・・・しかし両親や身近な人の前では、優等生で明るい屈託のない可愛いおさげの少女なのです。
何なんだ、この表裏は???
「行為障害」というような言葉も浮かんできますが、そういうことよりも、見ているだけでぞっとしてこちらの心が冷え冷えとしてしまうような少女。今から60年以上も前に(原作は1954年、映画公開は1957年)すでにこういう子どもたちの存在が取り上げられていたとは・・・・・・。決して楽しい映画ではありませんが、現代という時代を見直すためにも、一見の価値はあるかもしれませんよ。
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