映画「精神」:「病と共に生きる人」、そしてその彼らと共に生きる人
今日見た映画はこれ
「・・・ジャンキーにもいくつかのタイプがある。
面白半分に手を出す暇な金持ち・・・・ヤバくなるとリビエラに高飛びする金がある・・・・高級住宅に住むプレピーどもも似たようなタイプ・・・そしてストリート・キッズ。 早くからヤクを打ち始める。13歳ぐらいでだ。自分をコントロールできると思い込んでいる。
でもダメだ。僕がいい見本だ。ヘロインは9時から5時までの仕事になる。暗い影に覆われた世界だ。」
チャゲ&飛鳥のアスカが覚せい剤容疑で捕まりました。そして今回はあの清原選手。
だから、というわけではないのですが、今回みたDVDは「バスケットボール・ダイアリーズ」。
レオナルド・デカプリオのヒリヒリするような、野良犬的な雰囲気が見事にマッチした映画です。と言っても内容は、最初バスケットボールに夢中になっていた男子4人組。そこにいつの間にか、ヘロインが忍び込み、見る見るうちに彼らは転落の一途をたどっていきます。
最初の内の青春ドラマ的な雰囲気はどこへやら、後半は薬物中毒の恐ろしさと離脱のむずかしさをディカプリオが熱演しています。一度でも好奇心で手を出すと抜けられなくなる薬物の世界。
もちろん私はやったことはありませんが、その恐ろしさがビンビン伝わってくる映画です。
この映画は実話をもとづく映画だということですが、そのような恐ろしい泥沼から抜け出すことができるのだ、と言う希望を与えてくれるのと反面、一度ぐらい手を出しても何とか抜け出せない世界ではないのかもしれない、という間違ったメッセージを伝えてしまうかもしれませんね。
アメリカでも有名選手や芸能人が、「私も薬物中毒から生還しました。あなたも頑張って生還しよう」的なメッセージに対しては、間違った取り方をされないか(つまり生還できるぐらいの程度の依存的世界なのか、それなら大丈夫、と言う)、心配だ、と言う声も上がっているようです。
難しいところですが、日本でも田代まさしさんや元体操選手の岡崎聡子さんのような復帰できない厳しい例もあります。清原さん、アスカさんには何とか立ち直ってほしいですが、さて、どうなることでしょう。
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