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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

「ほめる・ねぎらう・感心する」

2016年2月13日 公開 / 2016年2月14日更新

テーマ:こころの散歩道

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

私のような仕事は、日々お会いする方との間での「やり取り」がすべてとなります。それは言葉で行われるやり取りのこともあれば、身振りや姿勢であることもありますし、描画や人形などの物を介したやり取りになることもあります。
しかしいずれにしても、そこには様々な気持ちの動きや気持ちの交流が伴うのですが、その中で私が大切にしている「やり取り」のいくつかについて紹介しましょう。

一つ目は「ほめる・ねぎらう・感心する」
これは先日ある児童精神科医の方の講演会を聞いていて、ふと自分の心に浮かんだフレーズです。お話をされている精神科医の子どもたちへの関わりを聞きながら、私自身の子どもたちとの関わり方を重ねて見たところ、「そうだよな、やっぱりそうだよな、まずは『ほめる・ねぎらう・感心する』がベースだよな」とこころ強く思わされました。

「ほめる」「感心する」
これは純粋に子どもたちへの自分の気持ち・関心・感心を表すということです。彼らの描く絵、彼らの使う言葉、彼らの知っている世界(漫画やゲームやさまざまスマホのアプリなど)は、少なくとももう初老の私に取って新鮮で驚きの世界です。「(少なくとも私よりは)上手な絵をかけるね~」とか「(私の知らないような)漫画を良く知っているんだ、へぇ~」「(私はガラケーなので)スマホでそんなゲームやアプリができるの?すごいねぇ~おじさんんもちょっと教えてくれる」と純粋に感心してしまいます。

そして色々なことを子どもたちに教えてもらう。子どもたちにとっては、大人に「教える」という優越感をもたらすし、私にとっては「教わることで、新しい世界が広がる」喜びがあります。漫画や小説などは、「最近面白いと思った漫画は何?小説は?歌手は?」と聞いて、出来るだけ自分でそれを手に入れて「追体験」します。すると「へぇ~今の子どもはこんな物読んでいるのか」とか、次回の話題作りにも役に立ちます。



「ねぎらう」
私が合う人達は何かしら困っている状況に居ることは確かです。たとえ明るい表情でいても、内心は苦しんだり身動きができないことが多々あります。そういう時、「そんなに大変な中で、よくここまでやってこれているね」と純粋に感じます。もし自分が同じ立場だったら、どう感じるだろう?と思うと、「ここまでよくやってこれたね」というねぎらいの気持ちを持たずにはいられません。

大人・子どもに限らず、私たちはなかなか人から、「ほめられたり、ねぎらわれたり、感心されたり」する体験が少ないのが昨今の社会です。批判はいつの時代もあるのですが、「認めてもらう」体験はなかなか実感できません。しかし実はその体験を重ねることで、「生きる希望」が生まれてくるのではないか、と思っています。

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