大切なことは絵本から学んだ ① こころの「とげとげ」の針は、自分にも突き刺さる 「とげとげ」
今日取り上げるのはこれ
第20回 日本絵本賞 大賞受賞作品
小学2年生の冬休み、このしまへ引っ越してきた 「おおた ゆうすけ」くん
かれは新学期の始業式の日、びっくりしてしまいます。
“「れいぞうこは かってに あけたら あかん
れいぞうこは かってに あけたら あかん」
しぎょう式の日、ろくぼくに のぼって ひとりごとを いっている 子が いて びっくりした。
だれも 気にしていない ことにも びっくりした”
ろくぼくに登っていた子は「やっくん」。
「がいこつ こちょこちょ がいこつ こちょこちょ」なんて独り言もい居ながらすぐにどっかへ行ってしまうのです。
“3年生になったから、おおたくんも
やっくんのことを 見てあげてね。やっくんは 自閉症と いう しょうがいが あって お話するのが にがてなの”
先生にそういわれて ゆうすけくんは 最初は良くわからなったので
こわごわ様子を見ていましたが、次第にやっくんのことがわかって来て仲良くなったのです。
その関係は中学校になっても続き、いじめから守ってあげたりするうち、ますますその友情は深くなって行きました。
そしていよいよ大人になり、ゆうすけくんは郵便局の配達係に、やっくんは近くの作業所でメール便の配達係に。
この後ゆうすけ君のピンチに、今度はやっくんが助けに入ったりしながら、不思議な関係は大人になっても続くのでした。
ストーリー全部は載せられませんが、とても感動するお話しでした。
「障害」ではなく「人」に関わることの大切さ。
そして「ともに生きる」ことの深い意味。
障害に対する支援やノウハウや対応策ばかりが横行する現在の特別支援教育の中で、
「人」と「人」が関わると言う意味でもっと豊かな付き合い方があるのではないか、とふと思わされた絵本でした。
◇◆◇ こんな絵本も
大切なことは絵本から学んだ<96> 発達障害ってなに?絵本「つながろ!」
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大切なことは絵本から学んだ<47> 「おおきくなるっていうことは」
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大切なことは絵本から学んだ ⑳ 自閉スペクトラム症の「あっちゃん」の絵本
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