ADD/ADHDの方のためのライフハック <4> ~ADD/ADHDって何? ①~
世の中には色々な世界があるもので、今回紹介する会社は、社員のほぼ全員が発達障害者のオフィス。
twitterで噂になった投稿をまとめたtogetterというサイトがありますが、
そこにまとめられたこの会社に関する投稿を読むと、目からうろこ。
ハナから調和を目指す発想などない人たちが、結果的に見事な調和に至っているオフィスの様子をうかがい知ることができますよ。
投稿者は社員の一人、ペンネーム香塵堂さん。
オフィスの全員が発達障害
<<今の職場、オフィスの全員が発達障害者。
いじめがなく、やたら仕事の進みが早く、余計な詮索や馴れ合いがない秘訣を観察していて気づいた。
まず、それぞれの長所と短所を全員が相互に把握しており、長所は
存分に活用し、短所は補える誰かが補う仕組みになっている。 >>
ふむふむ
<<一人、また一人と発達障害持ちが入社すると、過集中できず特定のジャンルでバケモノのような知識の豊富さを誇る彼らの中で、「普通の人」は適応できなくなりました。健常者が劣等感をもち辞職していくという逆転現象が起こったそうです。>>
<<これはある種の淘汰ではありますが、排他でもあるため、手放しでほめられたことではありません。ただ、ヒトに関心がない発達障害者は、「辞めます」という人を慰留しない。「辞めたい」「ああ、そうなの」と、辞めるがままにしていたら、最後は発達障害者だけが残ってしまったという経緯>>
なるほど、そういう経緯でしたか。
みんながマイペース、みんなが異質
<<必ず守られるシステムの内側で、スタッフは安心して自分の専門領域の取材執筆に没頭できる。
過集中だから仕事は速く、正確。
チックや独り言、唸り声なんて誰も気にしない。
仕事さえ捗れば問題ない。上司は誰にも負けないし、譲りもしない。
社会や会社のペースに巻き込まれず、独立している。 >>
<<スタッフは私も含めてみんな、一人で普通の会社にいたらなんとなくハブられるタイプ。
「なにあの人w」「またブツブツ言ってるw」などと笑われるのは必至。
仕事に集中しすぎて立ち居振る舞いにまで意識が及ばない。
及ばないから異質になる。
異質なものは奇異の目で見られる。
そんな『異質な存在への排他意識』が作用する一般的な職場と異なり、
この職場では全員がそれぞれにかなり異質なため、
その特性を生かした仕事を互いに割り振るシステムが完成している。>>
「みんなちがって、みんないい」てスローガンを目にしますが、実際にそうであるのは至難の業。
それがこのオフィスでは日常なのでしょう。
目からうろこの、本音の関わり
<< 誰も自分の症状のことで誰かに相談することはない。
私は入社してすぐに「アスペルガー」「ADD」の二通りの言動パターンがバレて、ひどい時はそれを指摘される。
「こら、文章が小難しいぞアスペ」「論文から戻ってこいADD」などと言われる。
こんがらがる表現と過集中が周知となっている。 >>
目からうろこの本音トーク・・・
もちろん誰も他の人のことをからかうなんてことは皆無。
<<からかわないが、本当のことは言う。「机片付けなさい、ADHD」「出かけるぞ、落ち着けチック」などと、
最初は耳を疑ったが、みんな特徴的な症状が出ると、そこを口にして指する。
そうすることで、「これは散らかっている状態なのか」とか、
「あ、いま頭揺すってた」といった事実を客観視できる。 >>
読んでいくにつれ、「考えてみれば、それが当たり前なんだよね~」と
思えてくるから不思議です。
それにしても、ごく自然にお互いを認めあい、、受け入れあっている。
これは当事者同士だから、という理由だけではないでしょうね。
こだわりに特化した専門家集団
<<ちなみに全員が、コピー用紙一冊分くらい、書けと言われれば
その場で書き尽くせる程度に専門領域の知識がある。
それぞれに歩く辞典。
知識は極めて正確かつ主観を挟まないため、
互いの領域が重複して議論になっても「程度問題」「確かに」といった短い会話で、
知識の同期はつつがなく終わる。
<<特筆すべきは「ありがちな無駄のなさ」。
基本的にみんな他人に興味がないから、噂話・悪口・憶測など、
「人間の話」が皆無だ。結婚は?子どもは?実家はどこ?どこの大学出たの?
そんなの誰も訊かないし、知らない。
交わされるのは、仕事に必要な会話のみ。
なにも困っていない>>
さぁここまで読んだら、もっとこの会社について知りたくなるでしょ?
どうやらある業界のニュースだけを扱う業界専門紙の発行をしているらしいとのこと。
具体的な情報は示されていませんが、香塵堂さんの投稿を読みたければ
こちらのサイトをどうぞ!!
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