ドキュメンタリー映画「徘徊」:認知症の母と娘の日々を描いた作品
2006年のオーストラリアの映画ですが、大変重く、抱えきれない現実に押しつぶされそうになりながらもがいている若者たちの様子をドキュメンタリー風に本人たちのインタビューをはさみながら映画です。
カバーにもあるように、ある日ある高校で、2時37分にある女生徒が校内で命を絶ちました。その時間に至るまでの周囲の高校生の1日を追っています。
周囲の高校生とは優等生のマーカスと両親の自分に対する扱いに不満を抱くメロディ(二人の間にはそれだけでく他人に言えない秘密がありました)。
スポーツマンで人イケメンのルーク、さらにルークと関係を持ちゲイに対する差別に悩みマリファナに手を出すショーン。
そして障害があるのでしょうか、片足を引きづりながら歩き、いじめを受けるスティーブン。
最後にもう一人、何が問題なのかはハッキリと描かれていないが大きな問題を抱えているらしいケリー。
それぞれの悩みをリアルに描きだします。
この映画の監督ムラーリ・K・タルリは、この映画を作り始めた時はなんと若干19歳だったと言うことです。そして現実でも監督は友人を自殺で失います。そのことにショックを受け半年後、自らも人生に絶望して自殺の道を選ぶんだそうですが、幸いにも一命を取り留め、その体験をもとに2年の歳月をかけて完成させたといいます。
ですからリアルに当時の若者の目線で描かれているし、非常に繊細な若者の揺れる心を描いています。
一つ一つを取り上げれば、いじめや同性愛差別や性的虐待等々とレッテルを貼られてしまいますが、現実には厳しい現実が錯綜しながら、その隙間を縫うように生き延びている若者たちがいることを忘れてはならないでしょうね。
興味がある方はゼヒ。
◇◇◇ 生きることは悩むこと
笑っているうちに思わず泣けてきました・・・・発達障害児の生き辛さを描いた漫画「ニトロちゃん」
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よくぞ、ここまで障害とともに生きる親子の生き様を描いてくれた「海洋天童」
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