ADD/ADHDの方のためのライフハック <2> ~ホワイトボードは役に立つ!~
さて、これまで数回にわたって、金銭管理のライフハックを紹介してきました。
が・・・・、これでも無理と言う方、気落ちすることはありません。
「窮すれば通ず」
そうです、まだまだ奥の手があります。
それは
「他人の手を借りる」ということ。
簡単に言えば、自分でムリなこと、苦手なことは他人にお願いしよう、ということです。
他人にお願いすることは恥ではありません。
お世話になりっぱなしが申し訳ないと思うのなら、
得意なことで人にお返しすればよいのです。
これを難しく言えば社会的相互関係といい、
簡単に言えば、「君が何かしてくれるのなら、僕も何かしてあげよう」ということです。
金銭管理が苦手ならば、それは信頼できる人にお願いしましょう。
自分で家計の管理ができないのなら、親や家族の誰かにお願いすればよいのです。
片付けが苦手なら、家政婦協会に電話して片付けのヘルパーを依頼しましょう。
今や、そのプロのヘルパー会社もあります。
ちなみにその会社のHPの一部を見るとこのような依頼に応じているそうです。
例えば、生活サポートの分野では・・・
★ 物があふれて捨てられない、また思い出のある物も多く、一緒に「いる物」と「いらない物」を整理しながら片付けを手伝って欲しい。
★ 大至急、コンビニでトイレットペーパーとタバコと買ってきてほしい。自分は仕事が忙しく全く手が離せないので。
★ 家族が旅行中にゴキブリが出た。女ひとりでは怖いので、ゴキブリを退治するか朝まで一緒にいてほしい。
★ 長年、めんどくさくてほったらかしのトランクの整理を一緒に手伝ってもらいたい。
★ 家具の組み立てや取扱説明書を読むのが苦手なので、ユニット家具の組み立てを手伝ってほしい。
女性なので、男性はNG…女性に手伝って欲しい。
★ 部屋を片付けてインテリアのアドバイスがほしい。若いセンスの方に(もしくは、風水に詳しい人に)お任せするので、雑貨なども代わりに購入してきてほしい。
★ 水回りのお掃除と換気扇のお掃除を手伝ってほしい。高齢のため高いところの掃除が大変なのでお願いしたい。
★ ひとりでご飯を食べるのが寂しいので、一緒に会話を楽しみながらご飯を食べたい。
★ 旅行で留守にしているので、金魚にえさをあげて花壇のお花に水をあげてほしい。
これらは依頼の一部ですが、内容が多岐にわたっていることにビックリしますね。
しかし、実際この会社にはこのような依頼が、生活分野以外の20分野以上にわたってなされているいうのです。
お金という対価さえ払えば、その道のプロにお任せすることは決して恥ずかしいことではありません。
もしその対価が、あなたの得意分野に関することであれば、それは最高の相互依存関係です。
世の中「持ちつ、持たれつ」。
苦手なことは他人に任せ、得意なことで他人を助けましょう。
なんと、その「君が何かしてくれるのなら、僕も何かしてあげよう」を大原則で実践している、
発達障害の当事者にとってはパラダイスのような会社もあるのです。
次回はその会社を紹介しましょう。