大切なことは絵本から学んだ ③ 「いろいろあっても あるき つづける」
この表紙をみたらわかるとおり、ジョージとベラ夫婦にかわいい赤ちゃんが生まれました。
名前をザガズーといいます。
生まれたばかりの赤ちゃんはホントにかわいいですよね。
すやすや眠っている赤ちゃんのちっちゃな手や足を見ていると信じられないくらい。
夫婦はザガズーと心から幸せな日々を送っていたのです。
・・・・しばらくは。
いや本当に信じられないのは、実はその後です。
あんなにかわいかった赤ちゃんが、なんでこんなに!?と思うくらい日に日に変身していきます。
実際に子育てをなさった方なら良くお分かりでしょう。
かわいい寝顔のその裏に、びっくりするような素顔が潜んでいることを。
“・・・・あさ おきてみると ザガズーが おおきな はげたかの あかんぼうに かわっていました
おそろしい キイキイこえで なきます よるになると もっとひどい
「どうしたら いいんだ?」ジョージがいいます
「どうしたら がまんができるんだ?」”
そうそうって昔を思い出す人もいれば、今現在毎晩夜泣きされて困り果てている人もいるのでは?
私も実は娘が小さかった頃、夜の3時4時に夜泣きで起こされて、
ずっと一晩中だっこしていたこともありましたね。
で、やっと寝てくれたかと、思って布団におろすと、またすぐ気がついて火がついたように泣き出すし。
“・・・・・あさ おきてみると ザガズーはちっちゃな ぞうに なっていました”
今度は「ぞう」ですよ。びっくりします。
その次あさおきてみると、ザガズーは、「いぼいのしし」に変身していました。なんとまあ。
しばらくして、ザガズーは火を噴く怒りっぽい「りゅう」に。
か、とおもったら今度朝起きてみると ザガズーはカーテンにぶらさがる「こうもり」に。
次の日また「いぼいのしし」に、そして何日間は「ぞう」何日間は「おこりっぽいりゅう」に・・・・・
ホント、子育てというものは、こういうものですよね、毎日振り回されっぱなし。
でも、そうこうしながらふと気がついてみると、いつの間にか子どもは少年・少女になり、
青年になり、あれれ、という間に自立・親離れの時期を迎えます。
そうなると「親」をさせてもらえる時期は残りわずかになり、ふとわが身を振り返るともう老境の入り口へ・・・。
あぁ、絵本の紹介の文章を書いているのに、なんだか自分自身を書いているような気がしてきました。
「ザガズー」、子育て中の人も、子育てが終わった人も、これから子育てをする人も、
子どもを育ててこなかった人も、色々な人にお勧めできる絵本です。
ところで「ザガズー」ってどういう意味?だれか知っている人は教えて下さい。
♡♡♡ こんな絵本も楽しいよ! ♡♡♡
わたしって、だれ?「わたし」
だめよ!やめなさい!!「だめよ、デビッド!」
「心をビンに閉じ込めて」