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コラム
「まけるもんか」なんて思わないで、「悲しい」と言おう。「さみしい」と言おう。 絵本「泣こう」より
2014年11月17日
今日取り上げる絵本はこれ 「泣こう」
昔関わってた子供がよく泣いた。
ちょっとしたことですぐに泣く。
私はそれを見ていて、つくづく思ったものです。
「なんと、うらやましい・・・」
子どもは泣くのが仕事。
大人になると、簡単に涙は見せられません。
そのうち、悲しくても涙を流すことが出来なくなってきて、
ついには泣いている子供を見ると
「泣いてはいけません」「いつまで泣いてるの!」と怒り出すようになっている自分に気が付いたりする。
この絵本のタイトルは
「泣こう」
ただし原書のタイトルは
「A guide to grief and loss」
つまり大切な人や物を失った時の悲しみに対する処し方(ガイド)なのです。
泣くことは決して悪いことではありません。
むしろ泣けなくなってきた方が体にも心にもよくない。
最後のページを引用します。
“おぼえておいて
大切な人を失ったことで、あなたの人生にあいたすきま。
そのすきまからは 冷たくてさびしい風が吹いてくる。
つらいだろうけど、その風に吹かれて泣くことは 大切なこと。
「まけるもんか」なんて思わないで、「悲しい」と言おう。「さみしい」と言おう。
そしてこれだけは知っておいてほしい。
大切な人を失ったためにできたそのすきまから、
やがてなにかが生まれてくる。
それは、あなたの大切な人が残してくれたもの”
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