ネガティブ言葉をリフレイミング 13 「なんでいつも自分だけ怒られるの?」
「時々、私って『自分がないなぁ』って思うんです。
他の人なんか自分らしく、自分の道を進んでいるのに、
私ッたらいつも人のことばかり気にしていて、人の意見に左右されるし・・・・」
お悩みのあなた、ちょっと待ってくださいよ。
「自分がない、って、そんなに悪いこと?」
そもそも「自分」って何?
そもそも「自分」とか「自分がある」ってどういうことでしょう?
ものごとに名前がつくとき、それは名前がついたそのものと他の物は違うんだ、ということが前提になっています。つまり「自分」と言う限りは、それと反対の「他人」があるということに気が付いているわけです。
「自分探しの旅」なんてカッコイイ言葉がありますが、それは自分の中を探しても見つからないのではないでしょうか?むしろ他人との関係の中で、「自分のあり方」に気が付くことが大切な気がします。
言い換えると、「他人」と「自分」の間に違いがあることに気が付き、悩むことからすべてが始まるわけです。
「自分がない」って悩むこと自体がすべての始まり
だとすると、あの人と自分とはこんなに違っている、と悩むこと自体がすべての始まり。
「人の前で自分の意見を言えない自分」「他人の意見をすぐ受け入れてしまう自分」、これはあなたの個性です。
⇒「協調性豊かで、人の意見に共感的な」あなたの個性なのです。
何も自分の意見をとうとうと主張することだけが個性ではありません。
第一、みんながそれぞれ自己主張するだけでは、集団がまとまりません。
主張を聞いて、受容的に、共感的に、協調してくれる人がいなければバラバラに空中分解してしまいます。
そしてなにより
⇒そういうあなたを「好ましく」思っている人が必ずいます。
日本では特に自分を抑え気味に「和を持って貴しとなす」生き方を好ましく思われます。
大声で自己主張する人を好ましく思っていない人達も沢山いるのです。
もし、問題があるとすれば「そういう自分をダメな人間だ」と思い込んでいる点にあるのかもしれません。
「個性」に良いも悪いもないのです。
その証拠に、最近では「空気を読めない」ことや「自分を抑えられないこと」で悩んでいる人もたくさんいますよね。
隣の芝生は青く見えるものです。