大切なことは絵本から学んだ ① こころの「とげとげ」の針は、自分にも突き刺さる 「とげとげ」
今日の絵本はこれ
いじめのありのままを描いた絵本、「しらんぷり」
「いじめ」というと子ども年齢を想像しがちですが、当然大人の世界にもあります。セクシャル・ハラスメント、とかパワー・ハラスメントとか、アカデミック・ハラスメントなんて、気取ったカタカナ語を使っていますが、中身は同じです。
そして良く見てみると、結局どのケースもほとんど構図は同じ。
「身体的・心理的・立場的な力を使って、弱者の人格を否定して無力感を持たせることで、自らの優越感を掻き立てる」ということなのではないでしょうか。
もちろん、なんで優越感を掻き立てる必要があるのか?
それはたぶん別の場面でその人が無力感を味合わされているからでしょう。
力による支配、というのはあくまでも相対的なもので、いつでも「支配される側」が「支配する側」に入れ替わったり、「支配する側」が「支配される側」に貶められたりする可能性を秘めています。
そこが難しいところでもありますね。
さて、この「しらんぷり」に登場する子どもたちは、そのような人間関係をみごとに凝縮してくれています。
いじめているこども
いじめられているこども
そしてそれをみているだけで何もしないことでいじめ側にいるこども
いじめられているこどもに、いじめられているカラス
いじめているこどもも、実は年上の中学生にいじめられていた・・・・
一体どうすればこのような連鎖を断ち切ることができるのでしょうか?
特効薬はないかもしれないけれど、
何か連鎖を断ち切る行動を起こすことが必要なのは間違いありません。
さぁ、私は、そしてあなたはどういう行動をおこせるのか?
まず「しらんぷり」しないことが何より大切でしょうね。