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不登校にどう対応すればよいか <後期ー1> ー充電ー

岸井謙児

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テーマ:不登校を考える

さて不登校にどう対応すればよいか、というテーマで続けてきましたが、不登校もある程度山場を越えてくるとこれまでよりも比較的穏やかな日々が続くようになります。

これまでの期間、子どもによっては激しい葛藤の嵐を巻き起こし、家族全体が振り回される場合もあるでしょう。また逆にエネルギーが低下して部屋に閉じこもりがちになりゲームやネットに依存してしまっているような場合もあるでしょう。

子どもに限らず大人でもエネルギーが低下してきた時には、それを補ういくつかのパターンが見られます。

一つ目は<楽しいことで喜びを一時的に回復させる>
これは大人であれば、むしゃくしゃした時に友だちと一緒に買い物に行ったりお酒を飲みに行くことで一時的な元気を取り戻す方法です。この程度の回復法で元気になれば良いのですが、不登校ともなるとそう簡単にはいきません。が、それでもゲームをしたりネットにはまることでかろうじて活動を維持できる場合があります。

二つ目は<怒りを誰かにぶつけることで元気を回復する>
一つ目の方法でも無理な時は、大体の場合誰かに怒りをぶつけたり、喧嘩をすることでアドレナリンを体内に分泌させて一時的な元気を回復する方法があります。
家族にちょっとしたいらだちや昔の出来事を思い出して怒りをぶつけることもあります。
周囲の人は大変ですが、怒りに巻き込まれて感情的にならずに「こうやってエネルギーを湧き起こそうといているのだ」と思ってあげてください。

これらのパターンが上手く行かない時は、やはり活動を休止してひたすら休息をとるようになります。不登校の中期から後期にかけては、この休息期が当てはまるかもしれません。

あとは十分な休息を経て、一時的ではない、身体の芯から活動のエネルギーが回復してくるのを待ってあげましょう。やはり充電にはそれなりの時間が必要なのです。

カウンセリング・オフィス岸井

思春期・青年期の不登校・発達障害、成人のうつ・不適応に
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岸井謙児(臨床心理士)

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カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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