大切なことは絵本から学んだ ⑧ あさのこないよるはない 「あさになったので まどをあけますよ」
今日取り上げた絵本はこれ
大人と子供の会話には「どうして?」「だって・・・」というパターンが多いような気がしますね。
この絵本は、その「どうして?」「だって・・・」を取り上げた絵本。
大人が「どうして?」と聞く時、その理由を聞くことが多いですよね。
でも聞かれた子どもの側に立ってみれば、その理由を言葉で説明するのが難しい時もあります。
たとえば、この絵本ではお母さんが「どうしてご飯のおかわりをしないの?」と尋ねます。
すると子供は言葉で答えるのかと思いきや、そこにはやたら大きなごはん茶碗とそれを見てこまった顔をしている女の子が。
お母さんが「どうしておふろがきらいなの?」と、男の子に尋ねると、男の子が言葉で答える代りに、お風呂の湯船の中には怖いサメが一匹・・・・・
要するに、大人はその理由を聞きますが、子どもにとってみればなんと答えてよいのかわからない。でも自分にとって大きすぎるご飯茶わんが迫ってきたり、お風呂の中に一人で入るのはサメに襲われるぐらいの怖さなのです。
つまりそんな感じがする・・・・としか答えられないことが子供にはあるということなのでしょう。
言葉にできない、言葉にならない。
不登校の子供に
「どうして学校いかないの?」と聞いても答えられないのと一緒です。
そこのところをわかってほしい、察してほしい、と子どもは思っているのかも。
ただね、「どうして・・・・できないの・」という問いには理由を尋ねるだけでなく、どうも「叱責」のニュアンスが背景にある場合も・・・・。
そして「だって・・・」という子供の答えにも、言い訳や嘘のニュアンスがある時も。
いやぁ、日本語ってホント、難しいですね。
読んでくれてありがとう