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コラム
大切なことは絵本から学んだ ⑨ 「たびだちのとき」がきた・・・
2014年6月7日 公開 / 2014年8月1日更新
今日取り上げた絵本はこれ
淡々とした絵本ですが、生きていくことの本質や生きることの厳しさを考えさせられる絵本でもあります。
“さむい 冬の朝、1羽の ことりが えだに とまっていました。そこへ もう1羽、とりが やってきました”
そのとりはことりに、いろいろなことを教えてくれました。
たねの見つけ方、きけんからどうやってにげるのか、枯れ枝を上手に折る折り方、いつか生まれてくる雛のための巣の作り方・・・・・
ことり世界はどんどん広がっていきました。
そして寒い冬が終わり、春を迎えた日の朝、ことりが目覚めてみると、そこにはあの鳥の姿はなかったのです。
冬の朝、一人小鳥に何も出来ずにとまっていた小鳥にとって、あの鳥は親でもなければ兄弟でもありません。でも小鳥はその鳥にであったおかげでいろいろなことを学び、一人で生きていく力と知恵を身につけたのです。
そして春を迎えた日、その鳥は自分から姿を消し、
いよいよ小鳥に一人で生きていくことを学ばせることにしたのです。
誰かに何かを教えてもらったり、助けてもらったりすることはよくありますよね。でもそれが知らないうちに、その人なしでは生きられなくなったり、相手の人に頼りすぎて甘えていることもよくあります。
やはり、最後は自分の力で生きていく力を身につけること、それが一番のゴールでしょう。
鳥に限らず、動物たちはそのことをよく知っています。親は子どもに自立を促す時は本気で戦います。
それはきっと子どもを一人前のの存在であると認めた証拠でしょう。
人間だけがいつまでも甘やかしたり、甘やかされたりしているのかもしれませんね。
思わず自分を振り返ってしまいました。
読んでくれてありがとう
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