マナーうんちく話2284《春の息吹を楽しみ・喜ぶ「春の歳時記」に関する講話を開催しました》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

春の山の明るい様子を表現した季語に「山笑う」があります。
先人は花が咲くことを「笑う」といったのでしょう。

春の語源は草木の芽が張るので「張る」が「春」になったという説が有力です。
一斉に芽吹いた木々が山を覆い、新緑に染まったさまが「山笑う」ですが、山桜やつつじが咲き乱れ、小鳥がさえずり、まさに絶好の季節到来ですね。

いくつ年を重ねてもこの時期は心と身体が前向きになります。

彼岸の中日に「春の息吹を楽しみ・喜ぶ」と題して、日本の春に関する歳時記の講話を行いました。

四季・二十四節気・七十二候・雑節等の話に続き、「別れの季節3月にちなんで去り際の作法」「花束に関する知識や贈呈に関する作法」「日本人と花見」「赤飯に関するうんちく」「雛祭りにちなんで華燭の典の話」などなど、「マナーうんちく話」に登場するユニークなお話を提供させていただきました。

当日の資料です。
参考にしていただけたら幸いです。

日本の暦を楽しむ先人の言葉
かつて日本人の暮らしは、四季が織りなす自然の繊細さを敏感に感じ取られるものでした。そしてその節目になる春分の日、秋分の日さらに冬至、夏至を基盤に一年を24の節気に分けたのが「二十四節気」、さらにそれぞれの節気を初侯、次候、末候の3等分にして一年を72に分類したのが「七十二候」です。
●「二十四節気」と暮らしへの活用術

●二十四節気をさらに3等分した「七十二候」
二十四節気の「気」と、七十二候の「候」から生まれた言葉が「気候」です。
日本人は長い月日をかけ、気象、花、鳥などの自然の変化を繊細に捉えた旧暦の世界で自然と共生しながら暮らしていました。
草花の小さな息吹や、吹く風、草に降りる露、鳥や虫の鳴き声まで、日々移ろう自然に感謝し、季節をいつくしむ喜びがあふれていたわけです。

●二十四節気だけでは表現できない季節の移り変わりを、補完する目的で日本独自に設けられた「雑節」
「節分」「彼岸」「社日」「土用」「八十八夜」「入梅」「半夏生」「二百十日」「二百二十日」

●伝統的な年中行事を行う季節の節目「五節句」
元となった中国では奇数が重なる縁起が悪い日とされ邪気払いが行われましたが、日本は縁起が良い日とされています。また様々な節供がありましたが江戸時代に五節句が制定され祝日になりました。しかし明治になり旧暦から新暦になった時に祝日ではなくなったという経緯があります。
「人日の節句」「上巳の節句」「端午の節句」「七夕」「重陽の節句」


山笑う春の色は青色
中国では春の色は「青」としており、青春という言葉もそこから生まれた言葉です。そしてアメリカの作家サミュエル・ウルマンは「青春の詩」を発表し「青春は若き肉体の中にあるのではなく、若き精神の中にこそある」と述べています。
生涯現役の意気込みを持つことが大事ということでしょう。
●縁が結ぶ新しい出会いに感謝
〇出会いと別れを大切に
⇒「袖振り合うも多生の縁」

〇心の後始末を大切にしたい「誠実な去り際の作法」
⇒江戸しぐさ「後引きしぐさ」に学ぶ去り際の美学

●ご先祖様に感謝を述べたい「お彼岸」
〇牡丹餅とお萩
〇彼岸の作法


春は花
鎌倉時代初期の禅僧道元は「春は花」と詠んでいますが、令和の今を生きる私たちもまた、毎年春の花を心待ちにしています。その代表が桜ではないでしょうか。

《世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし(在原業平)》

【春分 次候 桜始開】 3月25日頃から29日頃

桜が咲き始める頃です。
日本書記にも桜が詠まれていますが、以来桜は日本を代表する花であり国花でもあり「夢見草」の別名があります。
またこの時期人々は桜を通じ天候を感じ、「花曇り」「花冷え」「桜雨」などといわれるようになりました。今でも桜前線やお花見情報など、桜のニュースで賑わう頃ですね。「蕾膨らむ」「ちらほら」「3分咲き」「5分咲き」「満開近し」「散りはじめ」などの情報が発信されるのも日本ならではでしょう。
●和の心と桜
⇒日本人が桜で花見をする深い理由

夏も近づく「八十八夜」と新茶
 春から夏に移る時期の「八十八夜の新茶」は縁起物で、この日に摘んだお茶を飲むと部病息災ですごせるとか。また和気町の町花で「二季草」ともよばれる「藤の花」や百花の王である「牡丹」が見ごろを迎えます。
●八十八夜の一番茶
●《女房を質に入れても食いたい初ガツオ》
●《立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花》
男の子だけの節句ではなかった「端午の節句」
5月5日は二十四節気の「立夏」で、瑞々しい新緑が野山に目立ち、まぶしい夏の気配が感じられるようになります。
また5月は若葉が生い茂り、若さと美を象徴する月でもあります。
●子孫繁栄のシンボルとされた柏の葉で包んだ「柏餅」
●邪気を払うしょうぶ湯
●山の神⇒花見⇒田の神⇒早乙女

母親のぬくもりを思い出したい「母の日」
思いやりや譲り合い、さらに感謝の心や敬意などの美しい感性を持った子は、多くの人が寄ってきて良好な人間関係を築くことができます。
そういう子を育てるためには、お母さんが子に「手」をかけ、愛情たっぷりに接することが大事です。
●現代のお母さんに身に着けて頂きたい「母の作法」
母親の大切な役目は、子どもに百歳時代を「人として善く生きる」ことを、身をもって、具体的に教えることです。つまり母の作法は、人としての作法です。
そして子育ての第一歩は「家庭のだんらん」からです。
⇒あなたの家庭には「団らん」がありますか?
⇒令和の今でも「(良妻)賢母教育」は必要?
⇒子は親の背中を見て育つ
⇒身だしなみの作法
⇒食べることの作法
⇒住まいの作法
⇒暮らしの作法
⇒人付き合いの作法

春の花歳時記腕試し
●菜の花が咲く頃に降る雨は?
●別名「田打ち桜」と呼ばれる花は?
●大正の初めに桜の返礼としてアメリカからやってきた花は?
●別名「餅草」と呼ばれる薬草は?
●四つ葉のクローバが幸運の象徴とされる理由は?

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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