マナーうんちく話2111《健康は自分自身への最良の贈り物だが人生の目的ではない。大切にしたい人間関係》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

人は花が咲くことを「笑う」と表現しましたが、まさに百花繚乱で、新芽が萌えはじめ、まさに山笑う頃です。

緑のそよ風の仲、鶯のBGMを聞きながらの散歩が一番楽しい時です。

つくづく日本に生まれてよかったと思います。

ところで春のうきうきした気持ちのことを春興と言いますが、これといった理由もないのに、心をウキウキさせてくれるのが優しい春風ではないでしょうか。

新年度を元気で、笑顔で踏み出したいものですね。


私たちは2年以上に及ぶ新型コロナとの戦いによって、日常生活が大きく変わりました。

楽しい会話のある食事、飲み会、地域の祭りなど、挙げればきりがないほど多くの物が中止や制約を受けました。

心が休まらない生活の中で改めて気が付いたことは、今まで普通に存在していた幸せではないでしょうか。

四季折々の風を胸いっぱい吸い込むこと、知人、友人、家族、仲間との雑談・・・。

なによりみんなが健康でいられること。


古今東西暮らしの基本は健康です。

「ウイズコロナ」という言葉がすっかり定着しましたが、窮屈な暮らしは当分続きそうです。

我慢も限界かもしれませんが、このようなときだからこそ、心と体に元気を一杯蓄積して人生百年時代を楽しみたいものです。

ちなみに戦後間もないころの日本人の平均寿命は、先進国では最下位クラスでした。

それから70年余り経過した今、日本人は「平均寿命」も「健康寿命」も世界のトップクラスになりました。

経済を立て直したお陰で栄養状態が良くなったこと及び、医療制度の充実、医療技術の向上、国民の健康への関心が高まったことなどがあげられますが、それだけでは世界のトップクラスにはなれなかったと思います。

日本が平和な国だから、世界屈指の長寿国になれたのではないでしょうか。

ちなみに健康になるにはバランスの取れた栄養、適度な運動、量と質の伴った睡眠などがあげられますが、私は周囲との良好な人間関係が、身も心も健康になるための必要不可欠の条件だと思っています。

栄養、睡眠、運動に関する知識はあふれるくらい出回っています。
人間関係も心がけ次第です。

今の日本なら、心がけ次第で、人生百歳時代を思いきり謳歌できるということではないでしょうか。

「衣食足りて礼節を知る」という諺があります。

まずは自分自身の心と体の健康を実現させ、次に他者に目を向けたいものです。

ただ健康は自分への最良の贈り物だと思いますが、健康維持だけが人生の目的になっては寂しいですね。

加齢というリスクがある限り、どんなに努力しても健康を害することはあります。

それに備えた生きがいづくりを視野に入れることが大切だということです。

くどいようですが、どんな状況になっても、周囲との人間関係さえ良好に保っていれば何とかなるものだと思っています。

それだけ人間関係は大切だということです。

そのためには「内面の美しさ」に磨きをかけるのもお勧めです。

次回は「内面磨き」に触れる予定です。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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