マナーうんちく話1975《コロナ禍で痛感!非常時における「信頼関係」の大切さとその築き方》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

新型コロナウイルスで従来の生活様式や常識が大きく変化しましたが、人と人との間に存在する人間関係の在り方、中でも「信頼関係」の必要性が身に染みた人も多いのではないでしょうか。

これまで《マナーうんちく話》でも多様な人間関係に触れてまいりましたが、今回は特に「信頼関係」について考えていきたいと思います。

まず「信頼関係とは?」についてですが、信頼関係とは漢字が示すように、《互いに信じあって、信頼しあえる相互関係》だと思います。

コロナ禍で従来の「ハンコ文化」が消え、メールに代わりそうですが、より信頼関係が必要になってくるでしょう。

また夫婦間、家族間もそうですが、職場では同僚・先輩・上司・部下・取引先、そしてお客様との信頼関係は必要不可欠です。

特に非常時には不安や心配事が増え、疑心暗鬼にもなったりするので、平常時よりさらに信頼し、支えあうことの大切さが増してきます。

【信頼関係があることによるメリット】

信頼関係が縦、横、斜めに築けていたら、支えられる仲間が存在するので、互いに情報発信し、助け合いながら難局を乗り越えていくことができます。

またどんなことでも相談できるので失敗が少なくなり、効率も上がるでしょう。
仕事が円滑に進み、モチベーションも上がるというものです。

では現在のような環境下で【信頼関係を築く】にはどうしたらよいのでしょうか?

〇正しい情報を出し惜しみすることなく発信する。
〇それに対して、見返りを不必要に求めない。
〇相手を理解し、相手に強制もしない。
〇不利なことがあっても嘘をつかず、正直に接する。
〇行動と発言が一致している。
〇言い訳や隠し事はしないで相手の秘密は守る。
〇間違いは素直に認め謝る。

つまり非常時であれ、人として当たり前のことをしておけばいいということです。

ちなみに、これと言って何のとりえもない平凡な私は、ホテルに入社し、社会人としてスタートしましたが、当時私に与えられた仕事は全く単純でした。

毎日同じことの繰り返しで、多くの人が途中でやめていきますが、そんな中、ひたすらその仕事をコツコツこなしたわけです。

しかし不思議なもので、単純と思える仕事でもコツコツ続ければ色々なことが見えてきます。やがて3年、5年、10年、20年と経過するうちに、知らず知らずのうちに仲間や固定客、さらにファンが増え、多くの信頼を得ることができました。

実はこの事がのちのセカンドライフを豊かに彩ることになるわけです。

そこで改めて気づくわけですが、どんな単純と思える仕事でも、途中で投げ出せば、中途半端になってしまい、信用も信頼も得ることはできません。

シンプルで単純な仕事は幼稚なイメージが強く、何かと敬遠され、軽視されがちですが、中途半端になっては未完成のままで基盤が確立できません。

信頼関係を築くのもしかりです。
不必要に意気込むのではなく、何事も丁寧すぎるくらい振る舞い、それが重なり合って初めて信用も信頼も得ることができるということです。

意外に賢人・偉人と呼ばれる人も、非凡な才能に恵まれていたというより、平凡なことを長く続けたおかげということが多いのではないでしょうか。

それにしても今のような非常時は、特に信頼できる人にリーダーシップを発揮していただきたいですね・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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