マナーうんちく話1953《自然の輝きと人の対話が消えた。どうする?コロナ禍で学ぶ環境保護と人付き合い》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:マナーの心得

「風薫る」といえば俳句の季語でおなじみですが、田舎に住んでいると、青々とした新緑を抜けて吹いてくる風がとても心地よく感じます。

相変わらずコロナで大変ですが、全ての命が漲っていることを実感できるのがこの季節です。山の緑のグラデーションを味わい、一息入れて下さい。

緑豊かな日本の山河は祖先から受け継いだ大切な自然遺産で、いくら大変な時期でも、災害や国土保全からの観点から守る必要があります。そのためには、国や地域住民が緑を愛し、次世代にきちんと受け継ぐという使命感が大切だと考えます。もっと自然に接し、自然に関心を持ちたいところです。

また日本には多くの巨木が現存していますが、これは農業や信仰と密接に結びつき、日常生活と密着してきたからです。しめ縄を張って守っている木もありますね。

そして新型コロナの感染予防のため、あらゆるシーンで《対話》が途切れ、それにかわり「オンライン」の時代がやってきた感があります。

テクノロジーが発達した今流といえばそれまでですが、反面、面と向かって接する方法が苦手な人を益々増やす結果になります。コンピューターには感情はないけど、それでやりとりする相手も自分も感情のある人間です。

今、コロナ禍にあって、全世界の人の環境が大きく変化したと思います。
まったく変化なしを言う人は恐らくいないのではないでしょうか。
あらゆる人の、今後の生き方が問われているということでしょう。

「災害は忘れたころにやってくる」という有名な格言がありますが、これは室戸台風の後に寺田寅彦によって書かれたものですが、これから日本は梅雨の季節です。

昔と異なり「春雨」や「秋雨」のような風流を感じる雨は少なくなり、今まで経験したことのないような豪雨が珍しくなくなりました。

新型コロナのせいで密集を避けなければいけません。
豪雨に際し、非難をどうするか?
自然の猛威をいつも頭に入れ、早め早めの対策しかないように思うのですが・・
新型コロナウイルスは災害時の対応にも大きな課題を投げかけたということです。

そして孤立はよろしくありません。
ひとりだと、どうしても心が沈みがちになります。
物理的距離を取りながらも、身近な人との心の距離だけは保ち続けたいものです。

どんな状況に陥っても、「支えあう関係」が保たれていれば何とかなるものです。
そのためには非常時にあっても、常に「情けは人のためにならず」です。
こんな時こそ、人にも自然にも素敵なマナーを発揮してくださいね。

四季が美しく、平和で、便利で、物が豊かな国に生かされていながら、それをごく当たり前にとらえ、さらに何かを望み続けている・・・。

感謝や思いやりの気持ちを忘れ、心の貧しい日々を送っていなかったか?を改めて考え直したいものです。

人間による環境破壊は深刻な問題であると多くの専門家が指摘しています。
気候変動で多量の雨が降ることにより、新たな病気の蔓延をきたすとの指摘もありますが、今こそ真摯に受け止める時期ではないでしょうか。

加えて社会的孤立が問われている今、対話の大切さも再考したいところです。
全ての人がオンラインに参入できるわけではありません。

また経済活動は生活に密着した死活問題だけに、いかなる時でも経済最優先の理屈は理解できますが、目先の経済優先だけでは根本的解決には結びつかないどころか、新たなリスクも背負いかねません。

スペイン風邪が流行した頃、海外に行くには、船で何十日もかけて危険と隣り合わせで行ったのが、今では数時間で行けるようになりました。

加えて急速な国際化の進展により、物や人の移動も比較にならないくらい増えました。一部の地域に限られていた病気も、あっという間に拡散するということです。

さらに自然と身近な人との良好な関係作りに励む必要がありそうですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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