マナーうんちく話706《結婚式の心付けのマナー》
結婚とは一組の男女が、それぞれの家から離れて、婚姻関係を結び、協力して新しい家庭を作り、その営みをスタートさせることです。
昔は家と家のつながりに絶対的価値が置かれていたので、結婚するには親の承諾が必要で、いろいろな儀礼を執り行いました。
しかし最近は、自由とか、個性とか、自分らしさ、二人らしさが尊重され、結納や結婚式を省略することも珍しくなくなりました。
恐らく大半のカップルが結納は行わないという状況でしょうか・・・
勿論行う、行わないは自由でカラスの勝手でしょう。
では結納は本当に不要なのでしょうか?
男性と女性の結婚する意志が固まれば、二人の間で結婚の約束を交わすことになり、結婚に向けてスタートを切ります。
その第一歩が「婚約」です。
将来結婚することを約束する婚約は、堅苦しい手続きは不要で口約束だけでもいいでしょう。
しかし二人とも一人というケースは珍しく、ほとんどの場合は親も家族も親族もいるでしょう。
二人を取り巻く人も決して無関心ではいられません。
大きな喜びもあるし、心配も不安もあります。
大変めでたいことだからお祝いもします。
そこでこの婚約をより明確にして、周囲に知らせる必要が生じます。
婚約を確認する方法はいろいろあります。
例えば指輪やネクタイピンなどの婚約の記念品を交換したり、婚約通知状の発送、また婚約披露パーティーを開催することもありますが、最も一般的には結納を取り交わす方法だと思います。
しかし今、この結納の儀式を省略するカップルがふえているようですが、なぜでしょう。
理由は「堅苦しいことは嫌い」「経費の節約」「家と家の結びつきが薄らいでいる」などが多いようです。
いずれも「なるほど」とうなずける理由ではないと思うのですが・・・。
次回は結納の具体的な効果に触れます。