マナーうんちく話1660《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食⑤」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:洋食のテーブルマナー

食事の席に酒はつきものです。
食欲を刺激するとともに、リラックスして楽しい気分にしてくれる働きがあるのでコミュニケーションも弾むでしょう。

そして洋食には食前酒(フランス語ではアペリティフ、英語ではアペタイザー)、食中酒、食後酒(フランス語でディジェスティフ)等がありますが、ワインやシャンパンが一般的です。

居酒屋ではとりあえずビールとなりますが、フレンチの場合はシャンパンやワインがお似合いということです。

食事会などでは食事が始まる前にはシャンパンやワインで乾杯しますが、起立して乾杯するときには、先ず起立して、次にグラスを持ちます。
グラスを持った状態で起立しないということです。

グラスは自分の目の高さ程度に挙げればいいですが、笑顔をお忘れなく・・・。

また日本人同士の場合は「お酌の文化」があり、ワインも注ぎあうこともあるようですが、格式の高いレストランやフォーマルな席では感心しません。

ワインやシャンパンを注ぐのは係りの仕事です。
また注いでもらう時にはグラスを持ち上げないでください。

さらに、これはあまり知られていませんが、ワインやシャンパンやシェリーグラスなどのグラス類は右側に置かれています。

特にフルコースの場合はたくさんのグラス類が並んでいます。

ちなみに洋食のテーブルセッチングは大変華やかで、フルコースの場合はチャイナ(陶磁器)、シルバー(フォーク・ナイフ・スプン)、そしてグラス(コップ類)があらかじめ食卓に並んでいます。

食べ方もフランス式やアメリカ式やイギリス式があるように、セッティングもいろいろ分かれています。

グラス類は主にワイン・グラス、シェリー・グラス、シャンパン・グラス、ゴブレット・グラスですが、横一直線に並んでいるのが「フランス式」で、斜めに並んでいれば「イギリス式」です。
いずれもグラス類は右側に並ぶのが特徴です。

ところでワインは食事のメニューが決まった後に選びます。ワインリストから好みのものを選ぶかソムリエや係りに聞けばいいでしょう。

注文したワインが運ばれたら試飲(テイスティング)をして、色や香りや味に異常かないかどうかを確かめます。
男性が担当します。

ちなみにワインの香りを表現するときにはアロマ(aroma)とブーケ(bouquet)の言葉があります。

またソムリエや係りが飲み物を注ぐときには右側からサービスします。
この際つぎやすいように、上体を少し左に傾ければ上級者のマナーになります。

断る時にはグラスの上を軽く押さえるか人差し指と中指をグラスの縁に近づけて下さい。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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