マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
旧暦では2月は「如月」「衣更着」といわれますが「梅見月」とも呼ばれます。厳しい寒さが少し緩やかになり、梅の便りがちらほら聞こえてくる頃になりました。
「春告げ草」という素敵な別名を持つ梅は、奈良時代に中国から留学生により持ち帰えられたといわれています。
厳寒の中、百花に先駆けていち早く高貴な香りとともに清楚な花を咲かせる、その凛とした姿が受けたのでしょうか、万葉集には萩に続いて多く登場します。
また当時は高貴な人の間で、自分の屋敷に梅を植えて愛でるのがステータスになったとか・・・。
また中国では松や竹と共に「歳寒の三友」として、目出度い植物として重宝されてきました。
突然ですが、ここで自分自身の行動をちょっとだけ振り返ってみてください。
〇他社を手土産持参で訪問した際、紙袋のまま渡した記憶はありませんか?
〇料亭でお客様を上手に接待する自信がありますか?
〇箸や器が正しく扱えますか?
〇「フレンチレストラン」と「料亭」での振る舞いの仕方の違いが判りますか?
〇では「お絞り」と「ナプキン」のマナーの違いが分かりますか?
〇彼女同伴でエスカレーターに乗る時、さりげなく彼女を先にエスカレーターに誘導できますか?
〇婚礼や葬儀の席であいさつがきちんとできますか?
〇祝儀や不祝儀をタイミングよく上手に渡す自信がありますか?
〇正月、盆、彼岸の意義や意味を正しく理解していますか?
〇「志」「寸志」「粗品」の違いは?
訪問した時の玄関先での振る舞い、茶菓の頂き方、本題の切り出し方、おいとまのしかた、彼女同伴での振る舞いの仕方、冠婚葬祭時での振る舞い方、さらに人と人との良好な付き合い方までが、男性として品格を感じさせるものだったら、それだけで周囲からの評価が高くなるでしょう。
これからしばらくの間「いい男」「できる男」として必要不可決の《男の礼儀作法》について、シリーズで展開してまいります。
男の礼儀作法という限りは、言葉だけではなく、社会人としての知性や教養、男性として女性に対しての魅力、心の豊かさなどが感じなければなりませんので様々視点で触れてまいりたいと思います。
従って男性のみならず女性にもプライベートにもビジネスシーンでも当然お役に立ちます。
ぜひ参考にしてください。