マナーうんちく話1601《これくらいは知っておきたい「おみくじ」の知識とマナー》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:冠婚葬祭のマナー

おみくじにもマナーがあるの?と思われる方も多いと思います。
おみくじを引いた人は非常に多いと思いますが、概ねマナーに関しての意識は低いのではないでしょうか。

改めて「おみくじ」に触れておきますので今後の参考にしてください。
運気がより高まるかも・・・。

神社・仏閣へ参拝した際、運勢を占うことを目的にして引くのが「おみくじ」で、漢字では「御神籤」と書きます。
神様の意向を尋ねるわけですね。

この御神籤の歴史は相当古く、今から約1000年前に平安時代の高僧が考案したとされています。
それが江戸時代に、天台宗の高僧が、夢枕に登場した平安時代の高僧のお告げを受け、現在のような御神籤にして、全国のお寺やお宮で使用されるようになったとされ、今では多種多様なおみくじがあります。

【おみくじを引くときのマナーは次の通りです】

〇先ずはお参りを済ませて、おみくじを引いて下さい。

〇気になっていることを頭に思浮かべながら、左手で引きます。

〇引いたおみくじは、持ち帰って今後の指針にすることが大切ですが、神棚にお供えしたり、お守りのように身に付けておくのもいいとされております。
財布の中に入れておくのもお勧めです。

〇凶と出た御神籤や縁結びの御神籤は、所定の場所に結ぶところもあるようですが、この場合は決められた場所に結ぶようにしてくださいね。
加えて、自分にとって良くない御神籤も結べばいいとされています。

〇また凶とでた御神籤は、縁起が良くないので、おみくじを再度引き直すのはいかがでしょうか・・・。

御神籤は一回だけというきまりはありません。
但し何回も引くと、神様を疑うことになるので、一般的にはあくまで引いた結果を厳粛に受け止めるのがいいとされています。

これに対して、全く逆の考えもあり、おみくじを引きなおして、吉と出た御神籤を持って帰る説もあるようです。
どうやら、これといった決まりはないようですね。

最終的に、なぜおみくじを引くのか?ということにつきますが、「おみくじの結果に、今の自分自身の生き方を改めて考えてみることにある」のではないでしょうか?

引いた結果を謙虚に受け止め、大吉になったとしても有頂天にならず、「勝って兜の紐を絞めるめる」ことも必要だと思います。

凶が出たら不必要に自信を無くしたり落ち込んだりせず、反省すべきは反省し、改めて前向きになることがいいでしょう。

御神籤は単に吉凶のみを占うものではなく、神様からのメッセージを受け入れるものですから、いずれにせよ書いてある内容を正しく理解することが大切で、それを謙虚に受け止め、今後の指針にしてください。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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