マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
ひと歳重ねてつくづく思うことは、高齢期を《幸齢期》にするためには気の置けない「友人」や「仲間」が大切だということです。
日本は世界屈指の長寿社会を迎えましたが、長寿社会は裏を返せば高齢者の多い社会です。
そして高齢社会の特徴は独居暮らしが多いことです。
結婚していたがパートナーに死に別れた人もいれば、離婚して一人暮らしになった人もいます。また未婚化・非婚化が進展する中、一人のまま高齢期を迎える人は今後ますます増加するでしょう。
結局結婚しようがしまいが、子供がいようがいまいが、最終的には一人になるということでしょう。つまりみんな「シニアおひとり様」予備軍だということです。
だからみんな仲良くすることが何より大切だと考えます。
確かにお金も健康も大切ですけど、ここではそれらをさておき、高齢期を迎えるにあたり特に大切にしていただきたいことがあります。
「孤独に強くなること」と「良好な人間関係を築く力」です。
孤独自体は何ら悪いことではありません。
しかしそれに耐える力は、孤独になる前に養っていただきたいものです。
一人でできる趣味や生きがいをもって下さいね。
そして孤独が、何ら支えのない「孤立無援」に陥らないようにしてください。
つまり周囲の人と、日頃の人間関係を大切にするということです。
いろいろな考え方があると思いますが、「金があればなんとかなる」ものではないでしょうということです。
少なくとも私には、友人や仲間がいない金持ちが幸せとは思えません。
高齢期ほど友人や仲間は必要で、自分も友人や仲間を頼りにするけど、同時に仲間にとって大切な存在になることを心がけてください。
特に仕事社会では仕事を通じ多様なしがらみがありますが、定年後は、それらは泡のように消えてしまいます。
どうする?
職場時代の古い人間関係だけではなく、常に新しい友人を作ることです。
地域に精通し、地域の人と絆を結んでいく、そのちょっとした心構えや勇気も必要でしょう。
「仕事の定年=人生の定年」と言われた70年前とはここが大きく異なります。
自分磨きが大切ですが、特にコミュニケーション能力を磨いて下さい。
次回はコミュニケーション力向上についてです。